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2018年09月10日

【アジア】鴻池運輸 国際航空貨物フォワーディング事業の香港企業を完全子会社化


鴻池運輸は、香港の国際航空貨物フォワーディング BELINTERNATIONAL LOGISTICS(以下「BEL社」)の発行済み株式の100%を取得し完全子会社化する。

鴻池運輸は、成長戦略の1つであるグローバル展開の一環として、中国・アジア・欧米を中心とした国際航空輸送事業の強化を図るべく、2017年4月に香港を本社とするBEL社の株式30%を取得し、鴻池運輸との提携による事業拡大に取り組み、BEL社が得意とする香港・中国発の航空輸送サービス、欧米ネットワークを活用し、電子・自動車部品、家電商品などの輸送取扱を拡大してきた。

BEL社は欧州向けの輸送実績で多くの航空会社からTop Agentに選定されるなど高い評価を受けており、近年は欧州に加え、中東・インド・北米を重点4地域とする戦略により、この3年間で航空貨物取扱は7割増加、特に、越境EC貨物、電子部品、VR玩具等航空需要の高い貨物の取込を強化している。

そのような状況下、海外に進出している日系企業のみならず、非日系企業との取引拡大を図るため、鴻池運輸はBEL社との関係を更に押し進め、100%出資の完全子会社とすることを決定した。AI家電や越境EC貨物の輸出の増加、中国一帯一路構想による欧州やアジア周辺国との貿易拡大等、今後も香港・中国からの航空貨物需要は堅調に推移していく見通しで、BEL社を非日系企業向け営業の中核会社と位置づけ、鴻池運輸が日本で培ってきたロジスティクスサービスと融合させ、香港・中国市場での総合物流サービスの事業拡充を目指す。

今回の完全子会社化により、現地の非日系企業や外資系企業に対しても、鴻池運輸のロジスティクス事業を融合させた国際一貫物流サービスを積極的に提案し、取引拡大を図る。BEL社が得意とする航空輸送に加え、欧州ネットワークを活用した中国と欧州を結ぶ鉄道一貫輸送、香港の流通加工センターとフォワーディング事業を組合せた消費材物流の拡充、鴻池運輸の米国・メキシコ法人との連携による中国・アジアからの自動車関連部品の一貫輸送等、両社の相乗効果が期待出来、鴻池運輸の中長期的成長、企業価値の向上に繋げる。さらに、現地トップ主導による現地化経営を推進し、日系・非日系顧客双方の営業強化と業務の効率化を目指し、鴻池運輸グループの総合力を生かした一層の顧客サービス向上に努める。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア