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2018年09月03日

【アジア】ヤマハ ベトナムで楽器を使った指導法を伝授する教員養成講座を開講

ヤマハのベトナム販売子会社は、ハノイ国立教育大学と楽器を使った指導法に関する教員養成講座の開講について協力覚書を締結した。

ヤマハはこれまでも楽器を実際に演奏して学ぶ「器楽教育」のメリットを世界各地の音楽教育現場に広めてきた。ベトナムもその一つで、2019年からの改訂を控える学習指導要領への「器楽教育」の導入・定着化を目指し、10都市での音楽クラブ活動の展開を通じたモデルケース形成、教科書改訂支援、そして教員養成支援などを積極的に行っている。

ベトナムでの一連の取り組みは、横浜国立大学や教育芸術社、ハノイ日本人学校の協力のもとで推進しており、文部科学省が進めている「日本型教育の海外展開推進事業」(EDU-Portニッポン)の2016年度公認プロジェクトにも選定されている。また、ベトナム教育訓練省初等教育局と覚書を2017年10月に締結し、同省公認のもとでベトナム全国の小中学校での音楽クラブ活動の展開に取り組んでいる。

こうした状況のもと、2018年6月には、ベトナムでの「器楽教育」導入・定着化施策がジェトロが進める「社会課題解決型ルール形成支援プロジェクト」(※)に採択された。

今回の覚書締結は、ジェトロの協力のもとで取り組んでいる「器楽教育」を実施可能な教員養成のスキーム構築を推進するためのもので、2018年8月から12月にかけて、ハノイ国立教育大学において「器楽教育」の指導法に関する授業を開講し、日本からの専門家派遣を通じて、小中学校で「器楽教育」の指導ができる現地教員の養成を行う。養成の対象は、同大学に在籍する学生のみならず、ベトナムの音楽教育の核となる教員も含まれる。将来的には他の教育大学での水平展開も視野に入れ、同国における教員養成の自立的なスキームの構築を目指す。

※ 社会課題解決型ルール形成支援プロジェクト
ジェトロが「日本の制度や価値観に基づいた規制や奨励制度などのルールを戦略的に導入することで、日本企業の製品・サービスが優位性を発揮できる市場を創出すると同時に、当該国における社会課題の解決に繋がるような取り組み」を日本企業対象に募集。2018年度は8件が採択。ヤマハからはベトナムの初等・中等義務教育の音楽教科への「器楽教育」導入・定着化施策が採択されました

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア