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2018年07月23日

【物 流】JR貨物 平成30年度第1-四半期コンテナ輸送動向 紙・パルプ需要減が顕著

日本貨物鉄道の平成30(2018)年度第1-四半期は、5月中旬に秋田地区で発生した大雨や同年6月に大阪府北部を震源とした地震の影響により、高速貨233(前年102)本が運休とした。

コンテナの実績は5,410千トン(前年実績5,431千トン 前年比0.4%減)となった。品目別で見ると、前年実績を上回るものが多かった一方、紙・パルプは国内需要の減少に伴う生産体制の見直し等により、他の減少品目に比べ顕著な減少が見られた。結果的にコンテナ全体では減少となった。詳細は次の通り。

<コンテナ 品目別輸実績>
◎積合せ貨物 718千トン(同実績696千トン 同比3.1%増)
 労働不足に伴い鉄道への切換えが進み、関西発を中心に好調に推移。
◎自動車部品 228千トン(同実績211千トン 同比8.0%増)
 国内の自動車生産が堅調であることから、東海・九州発で荷量が増加。
◎農産品・青果物 363千トン(同実績361千トン 同比0.6%増)
 九州産玉葱の順調な生育により出荷増。
◎食料工業品 979千トン(同実績977千トン 同比0.2%増)
 ビールの共同輸送が進み、砂糖が増送。
◎エコ関連物資 115千トン(同実績113千トン 同比1.9%増)
 焼却灰や建設発生土が順調な発送。
◎紙・パルプ 676千トン(同実績736千トン 同比8.2%減)
 国内需要の減少に伴う生産体制見直し等の影響により、出荷が大きく減少。
◎化学工業品 516千トン(同実績523千トン 同比1.4%減)
 生活用品及び合成樹脂の出荷が低調なことが起因。

車扱の当期実績は1,861千トン(同実績1,917 同比2.9%減)となった。品目別にみても、全項目が減少している。

<車扱 品目別実績>
◎石油 1,238千トン(同実績1,263千トン 同比2.0%減)
 4月の気温が前年より高く推移し、灯油・重油の需要減少が起因。
◎セメント・石灰石 276千トン(同実績291千トン 同比5.3%減)
 セメントの定期修繕の影響により減送。

なお、コンテナ・車扱の合計は7,271千トン(同実績7,347 同比1.0%減)となった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者