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2018年06月26日

【流 通】タイムズカープラスでV-Lowマルチメディア放送を活用した情報配信を開始


パーク24はカーシェアリングサービス「タイムズカープラス」で、V-Low マルチメディア放送(以下、「V-Low」)を通じたリアルタイム情報配信を開始する。東京都内のタイムズ駐車場の満車・空車情報の配信を開始し、順次エリアを拡大する。

V-Low とは地上アナログ放送終了後に空いた周波数帯を使用し、放送波を使って携帯端末やクルマに向けてデータや音声を送るもので、一定のコストで多数の移動体(車両等)に大容量のデータを送ることができる、送信先ごとに配信情報を変えられる、災害時にも安定的な情報配信が可能であるといった特徴がある。

モビリティ市場では自動運転など高度な運転支援システムの基盤となるコネクティッドカーの社会実装が求められるようになっている。上記のような特徴を持つ V-Low はコネクティッドカーへの活用が可能であることから、モビリティの IoT プラットフォームの構築を目指すパーク24は V-Low 事業全体を推進するジャパンマルチメディア放送に出資している。加えて、パーク24が V-Low の放送局(コンテンツプロバイダー)となり、“タイムズ・チャネル”として駐車場の満車・空車情報や映像、カーシェアリング車両の車載器アプリのアップデートデータなどを配信するとともに、これらを受信するためのチューナーの開発および配信・受信の実証実験を行うなど、V-Low の本格活用に向けた取組みを重ねてきた。

同社は2017年8月からタイムズカープラスの車両への情報配信を試験的に行っており、実サービスに向けての検証・調整が完了したことから、2018年6月より本格展開を開始する。

1都3県に配備しているカーシェアリング車両3,000台にオリジナルチューナーを搭載、東京都内のタイムズ駐車場の満車・空車情報をリアルタイムで受信し、カーナビに表示する。タイムズカープラス利用者からは、駐車場のリアルタイム情報の要望が寄せられており、同サービス開始により利便性向上が見込まれる。

今後は、サービス対象車両およびエリアの拡大を進めるとともに、事故・災害情報といったリアルタイム性の高い情報、運転者の属性に応じた情報など、配信内容の充実を図ります。この他、駐車場に設置したデジタルサイネージなど、パーク24が展開している約 17,000件の駐車場を対象とした情報配信への活用も進める。さらに、自動運転車の導入加速に向けて、日本におけるコネクティッドカー社会の実現を後押しするため、オリジナルチューナーの外販も視野に入れている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通