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2018年05月31日

【環 境】日揮 アンモニア合成プロセス実証試験装置が完成・運転開始


日揮は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「エネルギーキャリア」(JST)のもと、産業技術総合研究所と共同で研究を進めていた新規アンモニア合成触媒を用いたアンモニア合成プロセスの実証試験装置が完成し運転を開始した。

内閣府は平成26(2014)年度から「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)において、2030年までに日本が革新的で低炭素な水素エネルギー社会を実現し、水素関連産業で世界市場をリードすることを目指した「エネルギーキャリア」の研究を開始している。

水素エネルギーを本格的に活用していくためには、安全性やコストをはじめ、輸送・貯蔵の効率性が課題であり、水素をアンモニアや液化水素、有機ハイドライド等のエネルギーキャリアに転換する必要がある。なかでも成分中に水素を多く含むアンモニアは、液化が容易で、アンモニアのまま直接燃焼させることが可能であり、また燃焼時にCO?を排出しない特徴を持つだけでなく、肥料原料などにも広く利用されており、既にサプライチェーンが確立されていることから、水素のエネルギーキャリアとして優位性がある。

日揮は、産業技術総合研究所、沼津工業高等専門学校、と子会社である日揮触媒化成で、触媒に使用する担体や触媒の製造方法を改良することにより、低温・低圧下で効率的にアンモニアを合成できる新たな触媒の開発に成功した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 環境