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2018年05月30日

【流 通】セイコーインスツル 腕時計型のバイタルセンサーを開発・販売


セイコーインスツル(以下、SII)は、腕時計型のバイタルセンサーを開発し、2018年春より販売を開始する。

腕時計型バイタルセンサーは戸田建設とアイテック阪急阪神の企画・設計のもと、SII が開発、製造した。この製品は体表面温度センサー、パルスセンサー、加速度センサー及びサブ GHz(920MHz)帯の無線モジュールを内蔵し、使用者の体温、心拍などの生体情報を無線で発信できる。

通信にはサブ GHz(920MHz)帯を採用し、長い通信距離と高い透過性能を有しているので、一定間隔で受信アンテナを設置することで、屋外はもちろん壁など障害物のある屋内でも利用できる。また、電源は約1年間稼働(※)する電池式なので、毎日の充電が不要で充電のし忘れによるバッテリー切れを心配する必要がない。

さらに戸田建設、マンパワーグループ、日建リース工業、大同機械、プロキュアメントステーションが共同開発した「位置管理システム」を使用することにより、建設現場などの一定のエリア内における使用者の位置を検知することもできる。

すでに戸田建設では、前年年12月から同社が手掛ける首都圏の建設現場に、腕時計型バイタルセンサーを用いた位置管理システムを導入している。現場作業員がどこで作業しているかを事務所のパソコンやタブレットでリアルタイムに把握するほか、作業員の健康状態を監視し、熱中症や転倒事故などの早期発見に役立てている。

今後は、全国各地の建設現場をはじめ、人の管理が必要な物流倉庫や認知症患者の徘徊の発生を早期に検出する必要のある介護施設などへの展開を予定している。さらには、鉄道、バスなど公共交通機関の運転手や、原子力発電所の作業員、プロスポーツチームの選手などへの応用が期待される。

※ 約 1 年間稼働:1 日 10 時間の使用を想定

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通