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2018年05月30日

【知 識】安川電機と東京センチュリー 医療・福祉機器のレンタル事業開始


安川電機、安川電機の子会社で代理店である安川メカトレックと東京センチュリーは、3社間で医療・福祉機器販売における業務提携契約を締結しレンタル事業を開始した。

安川電機は独自に医療・福祉分野向けにヒューマトロニクス製品(※1)の開発・製造・メンテナンスを行い、東京センチュリーは販売元として製品の貸出や回収業務を行う。また、安川メカトレックは、全国の医療商社と連携し、病院・リハビリクリニック等の医療・介護福祉事業者にレンタルおよび販売促進を行う。

現在の医療・介護の現場では人手不足や熟練者の慢性的な不足から、器具を使ったリハビリの導入・普及が求められている。従来のヒューマトロニクス製品の販売方法では、短期間での試験運用や臨床研究での採用といった場面において、高額な初期投資がネックとなり導入の障壁となっていた。

安川電機は、長期経営計画「2025年ビジョン」に掲げるヒューマトロニクスの事業領域確立に向け、産業自動化市場で培ったロボット技術を応用し、医療・福祉分野での製品開発・販売を進めており、今回の業務提携で製造・販売からメンテナンスまでの一連のプロセスを連携して行っていく。これまでの受注生産だけではなく、レンタル事業を展開することで、より手軽で、すぐに試用できる体制となり、医療・介護福祉事業者にとっては、負担の少ない条件で導入が可能となる。

このレンタル事業では、脳卒中等の脳血管疾患、整形疾患などによる上肢運動機能障がいを持つ方向けの「上肢リハビリ装置 CoCoroe AR2(ココロエ エーアールツー)」と、足関節の運動機能低下により、歩行が困難な方向けの「足首アシスト装置 CoCoroe AAD(ココロエ エーエーディー)(※2)」の2機種を取り扱う。

業務提携し同レンタル事業に取り組むことにより、ヒューマトロニクス製品の拡販を推し進め、医療・福祉分野における営業基盤の確立を目指す。

※1:ヒューマトロニクス(Humatronics)
人間(Human)とメカトロニクス(Mechatronics)を掛け合わせた造語。ヒューマトロニクス機器とは、同社のメカトロニクス技術と人間の能力を融合し、生活の質を高める機器と定義している。

※2:足首アシスト装置 CoCoroe AADは福祉機器の取り扱いとなる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識