<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2018年05月28日

【流 通】凸版印刷など 産業向けIoT活用の事務業務効率化シミュレーションサービスを開発

凸版印刷とベトナム最大手のIT企業であるFPT Corporation(以下、FPT)は、センサーなど産業向けIoTを活用して事務などのBPO業務を「見える化」し、高効率かつ高品位な運用を実現する「トッパン事務業務効率化シミュレーションサービス」を開発した。2018年9月より同サービスを用いたBPOソリューションとして提供を開始する予定にしている。

「トッパン事務業務効率化シミュレーションサービス」は提供開始に先立ち、凸版印刷におけるBPO事業の統合拠点「BPOスクエア朝霞」で2018年5月より実証実験を実施し、効果検証を行う。なお凸版印刷はFPTと海外BPO事業での協業に関する覚書を2016年5月に締結しており、今回の新サービスもその一環となる。

トッパン事務業務効率化シミュレーションサービスは、従来工場を中心に導入されていた、膨大なデータから過去の現場環境をコンピュータ上に再現し、シミュレーションを行う技術「デジタルツイン」を事務業務向けに活用すべく、産業機器向けのIoTプラットフォームなどを元に、その仕組みを発展させて開発された。FPTと共同で開発した運用システムにより、センサーなどを通じてヒト・モノ・設備などの情報を収集し、クラウド上のデータベースに登録して分析することで事務業務の効率化を図る。

具体的には、作業実績や品質などのデータはもちろん、オペレータの生体情報や室内環境についてもデータを収集し、情報の登録・分析・見える化を実施。きめ細かい業務分析により共通動作部分へのRPA導入やロスが多い作業でのGUI改善、労働環境の再構築など、業務効率化に向けた改善提案が可能である。

近年、業務効率化の観点から、顧客からの業務や申込の受付、問い合わせなどをアウトソーシングするニーズが拡大している。特に、金融、医療・ヘルスケア、環境エネルギー、公共・自治体への対応などさまざまな分野での法律や制度の変化に伴って、その内容と範囲が複雑化・大規模化しており、求められる品質が急速に高まってきている。また、企業が持つ膨大なデータを組み合わせて新たな価値を発掘するデジタル変革の推進にも注目が集まっている。

今回、凸版印刷で従来培ってきたBPO業務ノウハウと、FPTのIoTデータ活用ノウハウを組み合わせた新サービスを開発。企業の業務効率改善を実現する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通