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2018年05月23日

【物 流】内航海運 輸送動向調査(2018年3月分)


日本内航海運組合総連合会は、貨物船・油送船の主要元請オペレータ60社における輸送量(内航輸送量全体の80%以上を占める)について、2018(平成30)年3月末の調査結果を発表した。

これによると、同月(実績値)における貨物船の輸送量は、19,678千トンで前年同月比97%、前月比で109%となった。
輸送主要品目別に前年同月比を見ると、鉄鋼は前年よりも荒天が多く、輸送障害が見られたこと、また、前年同月は製鉄所の火災の影響による代替え輸送で増加も見られたが、本年はその影響は解消されたことを受け、98%と減少した。

原料は、石灰石がセメントの需要減少に伴い減少。また、金属鉱は先月に引き続き、某製鋼メーカーの高炉閉鎖に伴う横持ち輸送が減少の結果、94%となった。燃料は、石炭火力需要の高まりが見られ、122%。紙・パルプは新聞用紙等の需要の減少により、97%。雑貨は、建設資材・飲料等の輸送が旺盛となり、103%となった。一方、油送船の輸送量は、10,468千kl・千トンで前年同月比94%、前月比で101%となった。

輸送主要品目別に前年同月比を見ると、気温や油価の上昇に伴い、石油火力発電所の電力需要が低迷した一方で、製油所間転送のほかボンドバンカーの引き合いが引き続き見られた為、黒油は94%。白油(ガソリン・灯油・軽油)は、荒天の影響による輸送障害により、94%となった。また、ケミカルはエチレンプラントの高稼働により微減となり、98%。高圧液化は気温の上昇によるLPGの需要減少の影響で88%となった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者