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2018年05月18日

【物 流】国交省 大雪時の道路交通確保対策を取りまとめる


国土交通省は大雪時の道路交通確保対策の提言の取りまとめを発表した。

近年、道路ネットワークの整備が進む中で通信販売の急速な利用拡大等に伴って宅配便取扱個数が大幅に増加しており、輸送の小口多頻度化が進んでいる。貨物輸送の約9割をトラック輸送が担うなか、物流のニーズの変化に対してトラック輸送が柔軟に対応することで国民生活や企業活動が支えられているのである。

一方で、冬期の自動車交通の利用状況は、集中的な大雪時であっても通常時と比べて大きな変化が見られない傾向にある。このように厳しい気象状況への対応が求められているが、冬期の道路交通を取り巻く環境は非常に厳しいものとなっている。
 
これまで高速道路等の各道路管理者は、大雪時はそれぞれが管理する道路を出来るだけ通行止めにしないように除雪等の対策を行ってきた。しかし近年の集中的な大雪時には大規模な車両滞留や長時間の通行止めが繰り返し発生している。これまでの「自らが管理する道路を出来るだけ通行止めにしないこと」を目標とした除雪等の対策では、異例ともいえる集中的な大雪時においては短時間で大規模な車両滞留に発展し結果、長時間の通行止めに至る場合がある。これらの状況を踏まえ集中的な大雪時は、自らが管理する道路の通行止めを回避するという考えを転換し、道路管理者の連携による道路ネットワーク全体として大規模な車両滞留の抑制と、通行止め時間の最小化を図る「道路ネットワーク機能への影響の最小化」を目標とするべきとしている。道路管理者等の大雪時における道路交通確保に向けた新たな取組みを以下に一部抜粋する。

ソフト的対応
・チェーン等の装着の徹底
・集中的な大雪時の需要抑制
・集中的な大雪時の予防的な通行規制、集中除雪の実施

ハード的対応
・基幹的な道路ネットワークの強化
・スポット対策、車両待機スペースの確保

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連