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2018年05月18日

【流 通】NTTドコモとEmpath 雑音環境での音声感情認識技術を共同開発


NTTドコモ(以下ドコモ)とEmpathは、雑音環境での音声感情認識技術を共同で開発した。2018年度にこの音声感情認識技術をAIインフォテイメントサービス(※1)に導入することをめざす。

同技術はNTTグループのAI「corevo(R)」(※2)を構成するドコモ独自の音声感情認識技術とEmpathの音声感情解析AI「Empath」の技術をもとに開発した。同技術を用いて自動車とドライバーを感情によって結びつけることで、ドライバーが自動車に愛着をもって楽しく運転したり、運転に集中して居眠り運転の解消などに貢献できると考えている。

2017年11月から2018年3月までの間、ドコモとEmpathは走行雑音がある環境で音声による感情推定の認識率向上の取り組みを行った。その結果、停車中のような雑音が小さい条件から高速道走行中のように大きな走行雑音がある条件において、自然に発声された対話音声(※3)の「怒り」「喜び」「悲しみ」の感情の認識を従来60%程度(※4)のところ、業界で最高水準の高い平均正答率(※5)となる75%で実現した。

また、AIが感情を理解して感情にあわせた声かけを行うことで、ドライバーの眠気やだるさなどの倦怠感を表す指標値が50%減少し、被験者の93%はAIが自分の気持ちに寄り添ってくれていると感じて、気分良く運転できることを実証実験にて確認した。


※1 ドコモが提供する自動車向けの音声エージェントサービス。
※2 NTTグループがAI技術を活用し、外部企業や研究機関、自治体と一緒に革新を生む取組。
※3 発話者が特定の感情の音声を意図的に発声しようとせずに自然に発声された音声。
※4 ドコモの調べに基づく。
※5 ある感情の音声に対してその感情の音声であると正しく認識できる確率。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通