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2018年03月27日

【物 流】リサイクルポート施策の高度化に向けた取組を提示


国土交通省は「リサイクルポート施策の高度化研究会」の議論を踏まえ、災害廃棄物、鉄スクラップ、産業副産物等に関する今後の取組をとりまとめた。

国交省は循環型社会の実現を図るため、静脈物流の拠点となる港湾を「リサイクルポート」として指定しており、近年の社会情勢やニーズの変化を受けて、平成29(2017)年11月に「リサイクルポート施策の高度化研究会」を設置し、関係者からのヒアリングを通じて港湾利用における現状や課題の整理を行ってきた。

リサイクルポート施策の昨今の課題としては、@鉄スクラップ資源の国際流動、A港湾を活用した災害廃棄物の広域処理、B港湾における産業副産物の利用促進、C雑品スクラップの港湾での適正な取扱い、D木質バイオマス燃料の輸入効率化等があげられており、これらに対する今後の取組の方向性をとりまとめた。

例として、鉄スクラップ資源は主要輸出先である中国・韓国での鉄鋼備蓄が進行しており、今後はマラッカ海峡以遠の南アジア等の商圏への供給も見込まれることから、大型船による輸出に対応した機能(岸壁、ヤード)を有する港湾の利用を推進している。他には、首都直下地震等で発生する大量の木くず等について、リサイクルポート等を活用した広域処理に機動的に対応できるよう、受入側の条件に合わせたスムーズな一連の処理フローの構築を進めている。

今後、今回のとりまとめを踏まえて、民間団体、民間事業者、港湾管理者などから構成されるリサイクルポート推進協議会等との連携を深め、港湾を通じた循環型社会形成の取組を強化していく。

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投稿者:gotsuat 13:33| 行政関連