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2018年03月23日

【環 境】東芝インフラシステムズ リチウムイオン電池が次期新幹線車両の試験車採用


東芝インフラシステムズが開発したリチウムイオン二次電池「SCiB」が東海旅客鉄道(以下JR東海)の次期新幹線車両「N700S」の確認試験車の補助電源用バッテリーに採用された。「SCiB」の高速鉄道車両への適用は、今回が初めてとなる。

N700Sは、更なる安全性、安定性の向上と省エネルギー化に加え、徹底した装置の小型・軽量化を実現する車両であり、従来採用されていた鉛電池と比較し、大幅な小型・軽量化を実現できる「SCiB」が、N700Sのより一層の小型・軽量化に加えて、長時間停電時における機能向上に貢献した。

さらに、両社は「SCiB」を用いたバッテリー自走システムを共同開発しており、地震などによる長時間停電等においても、自力走行により安全な場所まで移動できることを目指して開発を進めている。「N700S」確認試験車では、バッテリー自走システムを用いた自力走行の検証を予定しており、異常時における乗客の安全性確保ならびにサービス向上に寄与する。

「SCiB」は、高い安全性、1万回以上の充放電が可能な長寿命、-30℃の環境下にも耐え得る低温度動作などの優れた特性があり、特に安全性においては、外圧が加えられて内部短絡が生じても異常発熱や発火を起こしにくい構造となっている為、今後高い安全性が必要とされる鉄道車両への適用が期待されている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】