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2018年03月14日

【物 流】日本内航海運 平成29(2017)年度上期輸送実績概況


日本内航海運組合総連合会(日本内航海運)は、平成29(2017)年度上期輸送実績の概況を発表した。

当期における内航輸送量の合計は、前年同期比103.9%の1億9,627万4千トン/kl。貨物船による輸送量は、前年同期比106.1%の1億2,901万6千トンとなった。

品目別前年同期比でみると、鋼材は、1月に起きたメーカー工場の火災事故の影響が続いた一方、自動車や建設向け、五輪施設関連の需要が顕著となり108.8%となった。

また原料は、セメントの原料である石灰石がセメントの全国的な需要回復に伴って増加し103.6%、燃料は、主力の石炭が前年と比べて原子力発電所の起ち上がりが見られたことや夏季の電力需要期に気温が低温に推移する等需要環境面ではマイナスの側面があった。一方で、前年見られた石炭火力発電所のトラブルや定期修理等による不稼働がなかった為、輸送量はプラスとなり105.9%。さらに、紙・パルプは107.6%、雑貨は106.5%、自動車は109.9%となった。

油送船による輸送量は、前年同期比100.0%の6千725万8千トン/klとなった。内訳をみると、黒油は夏季の気温が低温に推移したことによる電力需要の減少や原子力発電所の起ち上がり等マイナスの側面が見られ、製油所間輸送の需要はあったが、輸送量は減少し、91.2%。白油は前年が製油所の定修・トラブルが続いたほか、台風の影響を大きく受けた為、出荷は減少していたが、今年はそのような要因はなく、101.6%とプラスになった。また、その他は、油脂が115.7%、ケミカルが108.5%、特タン船が104.5%となった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者