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2018年03月12日

【流 通】東北大学と仙台放送 高齢ドライバー事故を防ぐトレーニングアプリを開発


東北大学加齢医学研究所と仙台放送は、「ドライバーの運転技能向上トレーニング」を行うアプリケーションを産学連携により共同開発し、日本における特許を取得した。

このアプリケーションは、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授による脳科学研究の成果と、仙台放送が開発・放送している脳のトレーニング番組『川島隆太教授のテレビいきいき脳体操』の知見を元に、運転者の認知機能を高めて運転技能の維持・向上を図るトレーニングを行うもので、高齢ドライバーによる事故防止という社会課題の解決に寄与することを目指している。

全国的に高齢ドライバーによる交通事故が社会問題化し、免許返納の風潮が広がっている。しかし生活のために運転せざるを得ない人々も多く、運転免許が不可欠な高齢者は少なくない。また一部の自治体では、代替交通やサービス提供を行っているが、行き渡っていない地域もある。他方、自動運転に向けた技術革新は飛躍的に進んではいるが、商用化、低価格化には時間がかかると思われる。そこで、東北大学と仙台放送は、「高齢ドライバーによる交通事故を未然に防ぐ」という社会的課題の解決に向けて、運転者の「認知機能」に直接働きかけ、個々人の運転技能を維持・向上させる「新しいトレーニング」を共同で開発した。

この発明によると、ゲームをプレイしたユーザの認知機能(作業速度)を向上させることができるという。テレビやタブレット等の端末などを利用した「作業速度訓練による安全運転能力向上プログラム」で、実際の運転行為や疑似運転行為(シミューレータ等)を伴わない日常的な認知トレーニングにより、個々人の運転技能の維持・向上を目指す。なお仙台放送ではこの特許を元に『川島隆太教授のテレビいきいき脳体操・ドライビングアプリ(仮称)』を開発し、今後、様々な業界・団体・企業等と連携しながら社会実装を進めていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通