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2018年03月08日

【アジア】NEC インドネシア共和国の広域防災システムを受注

NECは、インドネシア共和国の気象気候地球物理庁に対し、広域防災システムを提供する。同システムは、2018年3月以降の稼働開始を予定しており、日本政府の防災・災害復興支援無償資金協力が活用される。

インドネシア共和国は、2004年12月のスマトラ島沖地震で甚大な被害を受けるなど、地震リスクの非常に高い国である。現在、既に地震・津波の予警報システムが整備・運用されているが、国土面積も広く、震源解析やマグニチュード推定の精度をさらに向上したいというニーズがあった。

今回提供するシステムは、インドネシア共和国内計93か所に新設する地震計から得られる震度情報や地震波形情報などを、衛星通信(VSAT)を介して気象気候地球物理庁の本部(ジャカルタ)のサーバへリアルタイムに集約する。これにより、地震活動の常時モニタリング強化、震源解析やマグニチュード推定の精度向上などが可能であり、正確かつ迅速な地震観測データの把握・共有による災害被害の低減や災害対応能力の向上に貢献する。

NECは今後、同システムの有効活用に向けて、日本における豊富な防災システムの提供実績をもとに、地震による強い揺れの到達前に警報を発する緊急地震速報システムや、津波を検知する海底地震観測システムなどを提案する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア