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2018年01月31日

【物 流】日本貨物運送協同組合連合会 移動タンク貯蔵所への消防庁立入検査結果発表


消防庁が平成29(2017)年11月1日から同30日実施に実施した移動タンク貯蔵所に対する立入検査の結果について、日本貨物運送協同組合連合会から発表があった。なお、今回の実施車両総数は23,762台であった。

その結果、移動タンク貯蔵所等における基準不適合車両は3,797台(移動タンク貯蔵所3,741台、危険物運搬車両56台)であった。不適合率は全体の15.98%(前年17.15%)と、昨年に比べ1.17%減少した。また、昨年示した「危険物の移送等における保安確保のための留意事項」における重点項目の全てで違反車両数が減少した。

一方、今回の立ち入り検査による課題として、@移動タンク貯蔵所における無許可車両台数が67台(前年28台)と前年より約2.4倍増加している点。A定期点検に係る義務違反が1,129台(前年1,289台)で、前年対比で減少しているものの、依然として他の項目と比べても違反台数が非常に多い点が挙げられた。

消防庁は、違反項目の状況を鑑み、改めて「危険物の移送等における保安確保のための留意事項」として下記4項目の周知徹底を促した。

@重大事故の発生を防止する観点
A近代事故の傾向であるヒューマンエラーや腐食疲労等の劣化による事故を防止する観点
B基準不適合車両が、昨年に比べ顕著に増加している項目を低減させる観点
C無許可車両数を低減させる観点

また、移動タンク貯蔵所と危険物運送車輛に関する重点項目として下記内容が挙げられた。

■移動タンク貯蔵所
@位置や構造、設備の変更に係る変更許可申請の周知徹底
A定期点検の実施及び点検記録等の備え付けの徹底
B電気設備や接地導線の維持管理徹底
C危険物取扱者の保安講習受講、乗車及び免状携行徹底等を挙げた

■危険物運搬車両
@運搬する危険物に適応する消火設備の徹底
A転倒・落下防止措置を筆頭とした適切な積載方法の徹底
B必要なイエローカード若しくは容器イエローカードの携行の徹底

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連