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2018年01月11日

【知 識】富士通交通・道路データサービスとインクリメントP 物流分野で協業


富士通交通・道路データサービス(以下「FTRD」)とインクリメントP(以下「IPC」)は、物流関連事業者向けに、両社のデータを活用した協業を行ない、物流生産性向上へ貢献するサービス等の開発を行う。

FTRDは、日本全国を通行する貨物トラックのうち約12万台に装着されているトランストロン製ネットワーク型デジタルタコグラフから収集・蓄積される走行実績データ等を統計処理した、時間・空間の両面での連続性を特色とする物流プローブ(R)データの分析サービスを提供している。

IPCは、日本全国のデジタル地図制作のため、定期的に走行調査を実施し、車載カメラから道路の前後方を連続撮影しており、560万km以上の画像情報を保有し、鮮度の高いデジタル地図情報の提供に努めている。

これらの両社の保有するビッグデータは、解析技術等の進展に伴い、利用価値も向上し、将来的に多様な利活用が期待できるものと考えられている。

一方、近年の物流業界では空港・港湾の国際貨物輸送量が増加傾向にあり、ドライバー不足が大きな課題となっており、それらの課題を背景として、輸送車両の大型化も加速する傾向にある。そうした中、大型車を用いた輸送事業は、その車両の大きさから通行可能な道路が限定されるため、物理的に大型車が通行できる道路の把握が重要であり、最適な経路選択には、その通行可能な道路をネットワークとして把握することが求められる。

これらの課題に対して、両社のデータや技術を連携、活用することで、安全かつ効率的な物流ネットワークの提案が可能となる。今後、両社は物流市場を対象としてデータ連携分野での取組みを加速させ、物流生産性の向上へ貢献していく。


【主な連携・協力の内容】

1.走行実績に基づく経路案内サービスの開発
貨物トラックの走行実績データから大型トラックの走行実績を抽出し、高さ制限などの交通規制情報と合わせて、大型トラックが通行可能な経路探索を可能とするルート検索サービスの開発

2.位置情報に基づく大型車駐車可能地点情報サービスの開発
店舗などの位置情報と貨物トラックの走行実績データを複合分析し、大型車両が駐車可能な地点情報を分析するサービスの開発

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識