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2017年11月29日

【知 識】ミサワホーム、門倉組、工匠、三橋設計 神奈川県藤沢市のPFI事業に参画


ミサワホーム、門倉組、工匠、三橋設計は共同で、神奈川県藤沢市が行うPFI(※1)方式による藤沢市藤が岡二丁目地区再整備事業の公募において、スマートウェルネスを実現する拠点づくりの提案を行い、最優秀提案者に選定された。2017年10月末には藤沢市との間で基本協定を締結し、再整備事業が本格的に開始した。

藤沢市は2014年に策定した「藤沢市公共施設再整備基本方針」等に基づき、所有する老朽化した施設を解体し安全性を確保すると共に、機能集約・複合化による公共施設整備を目指している。そのような中で、藤が岡二丁目地区の3,000m2を越える敷地に建つ老朽化した職員住宅や看護師寮を解体し、保育園の建て替え及び放課後児童クラブ、コミュニティスペース、防災備蓄倉庫などの機能を備えた公共施設と、これらと親和性が高く地域住民の利便性を高める民間収益施設を複合施設として一体で整備するPFI事業の公募を行った。

藤沢市が2016年に策定した「ふじさわ『まち・ひと・しごと』ビジョン」の中の「高齢化率40%になっても都市と市民生活の質的低下を招くことなく、都市を『元気』に持続する」という方針を受けて、4社は、子育て支援、健康維持・介護予防、多世代交流の3つの観点から、多世代が安心して健康に暮らせるスマートウェルネスを実現する拠点施設の提案を行った。具体的な提案内容は以下の通り。

・子育て支援
公共施設として整備される保育園や放課後児童クラブのほか、発達障がいがある就学中の児童を対象にした学童保育「放課後等デイサービス」の開設や小児科クリニックなどを誘致し、多様な保育・子育てニーズに対応、誰もが安心して子育てできる環境を整備する。

・健康維持・介護予防
地域住民が住み慣れた街で、元気で暮らし続けることができるように、小児科や内科、歯科といった複数のクリニックや薬局が入居する医療モールを整備。また、高齢者の在宅での生活継続支援を目的とした地域密着型サービスの小規模多機能型居宅介護も備えるほか、シニアを中心としたフィットネスサロンを開設して健康的なライフスタイルをサポートし、介護予防を図る。

・多世代交流
公共施設に加えて、多様な機能を持った民間収益施設を併設することで、子どもから高齢者、障害者など様々な人々が自然と同じ空間にいる環境を作る。また、敷地の南北にある道路を結ぶアーケードを作り、随所にベンチを設けて利便性と交流を高める。さらに、多目的に利用できるイベントスペースを設け、自治会やボランティア団体、サークルなどと協力し、地域住民を対象にした催し等を行うスペースとして、様々な交流が生まれる場所を提供する。

今後、ミサワホームは、同事業を実施する特別目的会社に出資し、構成企業として事業全体の統括マネジメント及び設計を担う。また、施設整備終了後には、民間収益施設を保有してテナントの選定及び一部施設の運営に携わることとなる。

※ PFI(Private Finance Initiative)
公共施設等の建設・維持・管理・運営等を、民間が持つ経営ノウハウや資金を活用し、低廉かつ良質な公共サービスを提供することを目的とした公共事業の手法

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識