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2017年11月13日

【流 通】サイバーセキュリティー対策のオートモーティブ侵入検知・防御システム開発


パナソニック・オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、自動運転・コネクティッドカーに対するサイバーセキュリティ対策を実現するオートモーティブ侵入検知・防御システムを開発した。コネクティッドカーは、インターネットに接続されるため、現在のITシステム同様、世界中からのサイバー攻撃にさらされる可能性がある。

このシステムを適用することで、サイバー攻撃をリアルタイムに検知すると共に、検知したサイバー攻撃を防御することが可能となる。また、自動車はライフサイクルの長い商品であり、出荷時に想定していた攻撃よりも進化した攻撃にさらされる可能性がある。同システムを適用することで、進化した攻撃の情報をクラウド側で収集すると共に、対策した新しいルールを自動車に配布・更新することで進化した攻撃も検知可能になる。また、サイバー攻撃による車載システムへの攻撃やウィルス等の侵入を検知し、防御システムが攻撃やウィルス等を駆除・無効化することにより、自動運転車・コネクティッドカーの安全走行を確保する。また、今後の車載セキュリティの法規制化への対応が容易となる。同開発システムの特徴は以下の通り。

1.攻撃の初期段階であるインターネットからの侵入、さらに第二段階である車載ネットワークへの侵入を検知できます。

2.車載ネットワークとして、広く普及しているCAN(※1)に加えて、今後の普及が見込まれるEthernet(※2)にも対応しており、車両全体の侵入を網羅的に検知することが可能です。

3.複数の車載機からの情報をクラウドに集約することで、攻撃がセキュリティの脅威として顕在化する前に検知が可能です。

※1 CAN(Controller Area Network)
CANは自動車用に開発された耐ノイズ性の高いシリアル通信。プロトコルで現在の自動車はCAN通信を介した車載ネットワークを利用し車両全体のECU間通信を行っている。

※2 Ethernet
これまでオフィスや家庭で利用されてきたネットワーク規格で、自動車内のECUや電装品同士の通信に利用することでデータ伝送の高速化、大容量化が期待されている。またIPベースでデータをやり取りできるので外部ネットワーク(クラウド)との連携がより容易になる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通