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2017年11月02日

【アジア】ヤマハとベトナム教育訓練省 「器楽教育の普及」に関する覚書を締結

ヤマハとベトナムの販売子会社Yamaha Music Vietnam Co.Ltd.は、ベトナム教育訓練省初等教育局と、ベトナムの小学校でリコーダーやピアニカを使ったクラブ活動を推進することに関する覚書を締結した。覚書の調印は、日本国文部科学省および在ベトナム日本国大使館関係者の列席のもとベトナム教育訓練省(ハノイ)にて行われ、現地リコーダークラブ活動に取り組む小学生による演奏も披露された。

ヤマハはこれまで総合楽器メーカーとして、楽器を実際に演奏して学ぶ「器楽教育」のメリットを世界各地の音楽教育現場に広めてきた。この経験をもとに2019年から学習指導要領改訂を控えるベトナムにおいても「器楽教育」の導入を推進する取り組みを2016年1月からスタートしている。これまでベトナムの25の小中学校でリコーダーやピアニカなどの楽器を演奏して楽しむクラブ活動を試験展開し、楽器・教材の提供や音楽教員の育成などを行ってきた。また、横浜国立大学や教育芸術社の協力のもと、教員養成や教科書改訂なども推進しており、この取り組みは文部科学省が進めている「日本型教育の海外展開推進事業」(EDU-Portニッポン)(※)の公認プロジェクトにも選定されている。

今回の覚書締結は、これまでの活動をより確実に推進するためのもので、2019年から改訂予定の学習指導要領への「器楽教育」導入と定着化に向けたモデルケースを各地で作り出すことを目指す。具体的には、同社およびYamaha Music Vietnam Co.Ltd.は、2017年10月から2020年9月の約3年間、ベトナムの10都市245校の小学校においてリコーダーとピアニカを活用したクラブ活動をベトナム教育訓練省の公認のもとで展開することが可能となった。期間中、各小学校にリコーダーとピアニカを提供するほか、教員養成セミナーの実施や成果発表の場として音楽フェスティバルを開催することも予定している。

※EDU-Portニッポン
世界から高い関心を集めている日本の教育を官民協働のオールジャパンで海外展開していくもので、プラットフォーム、国別分科会、国際フォーラム、パイロット事業の4事業で構成されている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア