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2017年10月25日

【物 流】平成29(2017)年8月分 内航海運 輸送動向


日本内航海運組合総連合会が、平成29(2017)年8月分の貨物船・油送船主要元請オペレーター60社の輸送量(内航輸送量全体の80%を占める)を発表した。詳細は次の通り。

貨物船の輸送量は、17,457千トンで、前年同月比104.9%、前月比90.7%となった。輸送品目別では、前年同月比が増加となったのは鉄鋼3,386千トン(104.3%)、燃料1,390千トン(109.9%)、紙・バルブ201千トン(123.3%)、雑貨2,126千トン(106.1%)、自動車3,203千トン(107.2%)、セメント2,423千トン(108.4%)の6品目となった。とりわけ増加している紙・バルブは、前年同月は入渠船が多く、さらに台風により配船の狂いが生じ低水準であったことや、今回段ボール古紙等が増加している事が影響した。他方で前年同月並みとなったのが原料4,729千トン(99.8%)で、セメントの出荷の回復に伴う増加が見られている。

油送船の輸送量は、10,198千kl・千トンで、前年同月比105.9%、前月比98.6%となった。輸送品目別で前年同月比が増加となったのは白油(ガソリン・灯油・軽油)5,953千kl・千トン (110.6%)、ケミカル723千kl・千トン(107.7%)、高圧液化592千kl・千トン(111.7%)、高温液体113千kl・千トン(105.6%)、耐腐食442千kl・千トン(106.8%)の5品目となった。とりわけ増加した高圧液化は、LPG(液化石油ガス)が前年、製油所の不具合により大幅な減少となったが今年はそれがなかったこと、またエチレンも好調に推移したことが影響した。一方減少となったのが黒油2,376千kl・千トン(94.1%)で、前年同月は台風等による影響があったが、今年はその影響が少なく、製油所間転送の増加が見られた。しかし、石油火力需要の減少が影響し減少となった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者