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2017年10月06日

【アジア】東洋紡、タイ・インドラマベンチャーズと岩谷産業 重合技術・特許のライセンス契約締結


東洋紡は、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂製造で世界最大手であるタイ王国のインドラマベンチャーズ、岩谷産業と、重合技術・特許についてライセンス契約を締結した。この技術には、東洋紡が独自に開発したアルミニウム触媒「TOYOBO GS Catalyst」が使用される。2017年6月、インドラマベンチャーズは、PET樹脂の本格的商業生産を開始した。

PET樹脂を製造するには、原料のほかに重合反応を促進するための触媒が必要になる。従来はアンチモン、ゲルマニウムなどのレアメタルや重金属の化合物が主流だった。

東洋紡が2002年に独自に開発したアルミニウム触媒の「TOYOBO GS Catalyst」は、貴重な資源であるレアメタルを使用しておらず、また重金属を含まないこと、製造した樹脂がリサイクル性に優れていることから、環境負荷低減に貢献できる。

「TOYOBO GS Catalyst」を触媒としたPET樹脂の特長は以下の通り

(1)透明性と熱安定性が高く、リサイクル性にも優れている。ペットボトルをはじめ、フィルム・シート、繊維、各種成形品など、幅広い用途展開が可能。
(2)耐水性・耐候性に優れる特長を生かし、東洋紡の太陽電池用バックシートフィルム「シャインビーム(R)」にも使用している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア