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2017年09月26日

【流 通】“人”基点のマーケティング手法を結集・高度化した統合フレームワーク開発


電通と電通デジタルは、“人”基点で電通グループ内のマーケティング手法を結集・高度化した統合フレームワーク「People Driven Marketing」(ピープル・ドリブン・マーケティング)を開発した。

今日、企業が抱える課題は高度化し、単発のデジタルノウハウ・メソッドだけで解決することは難しくなってきている。企業はあらゆるマーケティング施策の統合を進めているが、より大きな視座からの施策統合が待たれていた。

「People Driven Marketing」では、同社グループがこれまで蓄積してきたマーケティングにおける多様な打ち手を、“人”を基点として統合している。これにより、ターゲットの可視化はもちろんのこと、認知から購買、さらに再購買までをモデル化したファネルにおいて、全段階を一貫して評価指標でマネジメントしていくことができるため、企業の求めるマーケティングROI(Return on Investment:投資収益率)の向上にも応えていくことができる。

具体的には、ビジネスやマーケティング課題を人(People)基点で改めて捉え直し、「本当に必要な人に、必要な場所で、必要なタイミングで、求められるコンテンツを提供する」ことを理想のマーケティングゴールとして施策を統合、運用していく。

また、「People Driven Marketing」では、人の<意識>と<行動>に着目して、ROI視点で人が動く全体構造を立案していくため、実施後の効果やフィードバックをもとに従来より高度な視点でPDCA(Plan→Do→Check→Action)を回していける大きなマーケティングサイクルと、実際に人が動いたかどうかKPI(Key Performance Indicators)でマネジメントができるところにその特徴がある。

なお、統合フレームワークの開発にあたり、そのデータ基盤となるDMP(Data Management Platform)を、従来の「dPublic」(電通独自のパブリックDMP)から「People Driven DMP」に改名し、機能を強化した。

「People Driven DMP」は、従来のdPublicが、保有していたcookieなどのオーディエンスデータに加え、スマートフォン由来のオーディエンスデータやテレビの実視聴ログデータ、購買データなどを人(People)基点でつないだ統合マーケティングプラットフォームである。潜在顧客の掘り起こしからロイヤルカスタマー化までの全行程、すなわちフルファネルをカバーしている。同社はその機能強化のため、「メディア/コンテンツ」「デジタルプラットフォーム」「EC/購買」「パネル/メジャメント」など各分野の企業との提携で「People Driven DMP パートナーシップ」を構築しており、データやテクノロジーによる高度なソリューションを可能にしている。

今回、“人”基点のインサイトデータ強化の第1弾として、全国で20万サンプル規模の大規模調査「PDM Tunes1.0」を実施した。これは電通のマーケティング各業種担当スペシャリストの監修のもと、あらゆる業種の調査をブランド単位で行ったもの。これにより、例えばテレビ視聴履歴やネット上でのオーディエンスデータ、さらには購買データなどの各種行動データを、この調査データと掛け合わせることで、従来のペルソナ(顧客像)に人の意識や感情をも加味した精緻な広告コミュニケーションの企画や効果検証ができるようになる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通