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2017年09月14日

【物 流】全ト協 高速道路の路肩駐車車両への追突事故防止の為の注意事項


全日本トラック協会(以下、全ト協)に対して、平成29(2017)年8月25日に発生した、高速道路上で故障のため停車していた貸切バスに大型トラックが追突した重大事故を受け、国土交通省自動車局安全政策課長より「高速道路の路肩駐車車両への追突事故防止のために運転者が特に注意すべき事項」が通達された。全ト協では、各都道府県トラック協会に通達の趣旨を理解の上、事業用トラックが関係する重大事故の根絶を目指し、運輸の安全に万全を期すように周知徹底を依頼した。通達の内容は以下の通りである。

「高速道路の路肩駐車車両への追突事故防止のために運転者が特に注意すべき事項」

@ 前方の交通状況に対する注意
高速道路上は運転が単調になりがちであり、長時間運転を行った場合などは、前方の交通状況へ注意が続かずに漫然運転や居眠り運転、脇見運転等の状態になりやすい。一方で、走行速度は速いため、ブレーキのタイミングの遅れによる追突事故を起こした場合は、甚大な被害が発生する可能性が高い。そのため運転者は、漫然運転を起こさないために睡眠を十分にとるなど、日頃から体調管理に努めるとともに、早めの休憩をとるように心掛ける。

A 高速道路の路肩等での駐車に対する注意
(1)駐車の危険性
@で示した通り高速道路の路肩等に駐車した場合、漫然運転の後続車に追突される危険性があり、高速道路上での追突は甚大な被害を受けるおそれがある。なお、高速道路での駐停車は故障等のやむえない場合において、十分な幅員の路肩等がある場合を除き、法律で禁止されている。

(2)万が一駐車する場合の対応
故障等でやむを得ず高速道路の路肩等に駐車する場合は、確実に次の4点の措置を取る。
1.できるだけ十分な幅員のある路肩の端に寄せて停車させ、ハザードランプを点滅させる。
2.後続車に知らせるための停止表示器材や発煙筒を故障車両の後方の十分離れた場所に設置する。また、器材や発煙筒は非常時に備えて取り出しやすい場所に置く。
3.乗客や同乗者をガードレールの外側など安全な場所に避難させ、万が一追突事故が発生した際に巻き込まれないようにする。
4.携帯電話や高速道路上に設置された非常電話を用いて110番や道路緊急ダイヤル(#9910)に事故の状況を知らせるとともに対応を相談、依頼する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者