<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2017年08月31日

【知 識】コマツなど 建設生産プロセス全体をつなぐ「LANDLOG」の共同企画・運用を決定


コマツ、NTTドコモ、SAPジャパン(以下、SAP)、オプティムは建設業務における生産プロセスに関与する、土・機械・材料などのあらゆる「モノ」をつなぐ新プラットフォーム「LANDLOG(以下、ランドログ)」を2017年10月に建設事業者向けに提供開始することをめざし、4社共同で企画・運用することに合意した。

国内の建設業界では、技能労働者約340万人(2014年時点)のうち、1/3にあたる約110万人が今後10年間で高齢化等により離職する可能性が高いことが想定されており、労働力不足が大きな課題になっている。各企業は生産性向上を目的とした測量、施工、検査等の建設生産プロセスの ICT化を進めているが、建設生産プロセスには様々な専門を有する複数の工事事業者が携わるため、各種データは事業者毎に管理されており、建設生産プロセス全体を一元管理し最適化する上で有機的に活用されていない現状がある。また、生産性だけでは無く現場の安全性を向上させるには、建設生産プロセス全体のデータの収集と一元管理するプラットフォームが有効であるといえる。

コマツのIoTの取り組みを長年支えてきたNTTドコモ、SAP、オプティムは、これらの課題と社会的ニーズに共通の認識を持ったため、建設生産プロセス全体の IoT の基盤となる新プラットフォームの企画・運用を4社共同で行うこととした。

現在、コマツが建設現場向けに展開するソリューション事業「スマートコンストラクション」で運用しているプラットフォーム「KomConnect」は、施工現場毎の建設生産プロセス全体の情報を収集し蓄積、解析する機能をもつ層と、プラットフォームに蓄積されたデータを活用して生産性向上及び現場の安全に寄与するアプリケーションを提供する機能をもつ層の2層で構成している。このうち、情報の収集・蓄積・解析の機能については、4社で企画・運用するランドログにより、施工会社などの要望に応じて様々なアプリケーションプロバイダーにデータを提供していく。従来のKomConnectは建設機械による施工プロセスを中心に構築されたプラットフォームであるのに対し、ランドログは建設生産プロセス全体を包含する新プラットフォームで、今後、コマツは、KomConnect の一部の機能を発展的にランドログに委譲し、ソリューションアプリケーションを提供するプロバイダーの 1 社として建設現場の課題解決に集中して取り組む予定にしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識