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2017年08月24日

【知 識】NTTとイーオンと東大 日本人の英語教育の新手法に関する共同実験実施


NTT、イーオン、東京大学の三者は、イーオンの協力を得て開発したNTTの日本人英語音声認識技術、および東京大学とNTTによる新たな音声・言語メディア処理技術の共同研究の成果と、イーオンの有する英語語学教育に関するノウハウ・リソースなどを組み合わせることにより、新たな次世代の英会話語学教育をめざし、共同実験を行う。

社会の急速なグローバル化の進展により、外国語、特に国際共通語である英語の学習の重要性は一層増している。これを受けて、英語の「聞く(Listening)」「読む(Reading)」「書く(Writing)」「話す(Speaking)」の4技能を習得する必要性が高まっている。特に「話す(Speaking)」学習については、現状の英語学習において最も必要でありながら学習量が不足しており、ICTでの高度化による学習効果の向上が望まれている分野である。話した英語を文字にする音声認識技術をはじめとした音声・言語メディア技術による試みが多くなされているが、「日本人英語」とも称される日本人の話す英語はネイティブスピーカーとは異なる特有の発音が多いこともあり、非常に高度な技術が求められている。

今回、NTTのAI技術 corevo (※)であり世界最高精度を達成したNTTの音声認識エンジンをベースに、イーオンの協力によって日本人英語に特化した音声認識技術を開発した。同技術の、日本人話者が発する英語に対する認識率の大幅な向上可能性を確認した。

今後、イーオンの協力により日本人英語に特化した音声認識エンジンのさらなる精度向上を進め、実験サービスを実現可能な認識精度にまで向上させることとなった。各国の母語の特徴がある英語が国際舞台で話される時代において日本人が国際舞台で活躍するために、母語の影響があっても英語でのコミュニケーションに支障のないレベルに引き上げた上で更なる向上を期待するもの。特に「話す(Speaking)」学習に対して同エンジンを適用し、イーオンの保有する英語語学教育に関するカリキュラム・メソッド・教材などを組み合わせた新たな学習方法を、実際に通学しているイーオン生に今年秋頃から体験してもらう。

さらに、NTT、イーオン、東京大学の三者は、東京大学とNTTが共同研究を進めている新たな音声・言語メディア処理技術の、次世代の英語語学教育における活用方法について、共同検討を実施する。共同実験期間は、2017年8月〜2018年3月を予定している。
 
※ corevoはNTTの商標

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識