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2017年08月21日

【環 境】東レ 日本国内における炭素繊維開発設備の導入


東レは、環境配慮型製品向け素材開発強化の一環として、次世代を担う高性能炭素繊維を創出するための革新プロセス開発設備の導入を決定した。炭素繊維の国内主要研究・開発・生産工場である東レ愛媛工場の敷地内に新設建屋を設置し、平成31(2019)年はじめから稼働を開始する。

この設備を活用し開発した炭素繊維を、航空機だけでなく、自動車や圧力容器、風力・水素エネルギー関連を中心とした産業用途向けにも幅広く用途探索を進め、高付加価値製品の市場拡大に向けた展開を図る。

軽量かつ高強度という優れた性能を持つ炭素繊維においては、機能性向上や燃費改善が求められている航空・宇宙用途のハイエンド向けを中心に、更なる高性能化へのニーズが高まってきている。また、自動車用途をはじめとした高性能かつコストパフォーマンスが求められる産業用途向けでは、地球環境問題や資源・エネルギー問題へ対応する電気自動車の需要増加や燃料電池車の拡大などにより、急速な拡大を続けている。このような背景から、炭素繊維世界市場全体として今後も年率約10%以上での伸長を見込んでいる。

東レグループでは、炭素繊維の旺盛な需要に対応するため、日本をはじめ欧州、米州やアジアの各拠点において継続的に生産能力の増強を進め、世界ナンバーワンの炭素繊維サプライヤーとして強固な供給体制を構築してきた。

今回導入する開発設備では、T800Sの次世代グレードの創出とともに、T1100G(強度7GPa)から、更なる高強度化を図った世界最高強度糸の開発や、革新的な生産性改善技術の開発により、来るべき循環型社会・水素社会に向け、環境配慮型製品向け素材として炭素繊維の普及拡大を目指し、更なる高性能化とコストバランスの両立に取り組む。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 企業の取り組み 【機関別】