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2017年08月10日

【流 通】住友化学 デング熱などの対策に有効な「スミラブ 2MR」がWHOの推薦を取得

 
住友化学は、デング熱やジカ熱などの感染症予防に有効な長期残効型の蚊発生源処理樹脂製剤「スミラブ 2MR」について、発生源処理用樹脂製剤として世界で初めて世界保健機関(WHO)の推薦を取得した。

住友化学が開発した「スミラブ 2MR」は、蚊の羽化阻害効果を示す「スミラブ」を有効成分とし、コントロールリリース技術(※1)を応用することで、従来製品より長期間にわたって蚊の発生を防除できる新しい製品設計となっており、効力持続期間が短い従来の製品と比較すると、薬剤処理にかかる管理コストを大きく下げることができる。

また、有効成分「スミラブ」は、蚊発生源対策分野で使用されている他の主な製品と作用機作が異なるため、薬剤抵抗性を持つ蚊を防除できるだけでなく、他の幼虫駆除剤の抵抗性対策にも寄与する。

現在、WHOは、デング熱やジカ熱などの感染症流行地域における感染症媒介蚊の防除戦略として、蚊が繁殖する貯水タンクなどの発生源の薬剤処理を非常に有効な手段として推奨している。住友化学は、「スミラブ 2MR」がWHOの推薦を取得したことを受けて、2018年以降のブラジルでの発売をはじめとして、世界各国での販売体制の整備を進めていく計画を有している。

住友化学は、これまでもマラリア対策用の長期残効型蚊帳「オリセット ネット」(※2)、「オリセット プラス」(※2)や、室内残効性スプレー剤「スミシールド 50WG」(WHOの推薦取得のため申請中)、デング熱やジカ熱対策用の業務用空間散布殺虫剤「ゴキラート S 5EC」(※2)など、さまざまな防除ツールを開発・事業展開しており、これらに「スミラブ 2MR」を加えることで、より一層効果的な感染症予防に取り組む。

※1 薬剤の溶出を制御し、ある期間にわたって、効果を持続させることができる技術。当社のマラリア対策用の長期残効型蚊帳「オリセット(R)ネット」は、ポリエチレンにピレスロイドという防虫剤を練りこみ、薬剤を徐々に表面に染み出させることで、防虫効果が5年以上持続する

※2 WHOの推薦取得済み

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通