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2017年08月02日

【物 流】全ト協 トラック追突事故撲滅マニュアルを公開


全日本トラック協会は、事業用トラックが原因となった人身事故の半数以上を占める追突事故を撲滅するために、トラック追突事故防止マニュアルを公開し、日常の安全指導及び安全のマネジメント双方に活用するように呼び掛けている。

トラックの人身事故に占める追突事故の割合は、全体の50%以上を占め、高速道では全体の70%を占める。さらに死亡事故のうち、追突による死亡事故は20%弱を占め、高速道では50%を超えている。トラックによる追突事故は、自動車全体に比べて約4倍である。過失割合では追突車の割合が100%となっており、仮に前方車に交通違反があった場合でも過失は70%である。追突事故は一般道・高速道と発生件数が多く、追突車の過失割合が大きいため、追突事故の撲滅は物流業界の最優先課題の一つとなっている。

追突事故の事故要因では、脇見運転・だろう運転・居眠り/居眠りに近い運転(推定)といった人的要因が80%を超える。背景として考えられるのは、事業者の厳しい経営環境から安全風土の希薄化が起こり、ドライバーに負担がかかるような運行管理や日常の安全指導が疎かになるといった要因が生まれる。そうなることでドライバーの焦りや疲労が蓄積され、居眠り運転や脇見運転に繋がり、追突事故が発生すると考えられている。追突事故の3大要因である脇見運転・だろう運転・居眠り運転への対策が最優先課題であり、ドライバー・管理者・事業者による三位一体で対策に取り組む事が不可欠である。

追突事故の3大要因への三位一体での対策として、事業者は安全体制確保のために、安全最優先や法令遵守等を社内に浸透させて安全風土の確立に努め、管理者はドライバーの負担とならない運行管理と具体的な安全指導と実践チェックといった安全管理を行う。ドライバーは、適度な休憩等の自己管理や運転に集中するために車内の整理整頓を行い、常に状況変化を予測した運転をするといった安全行動が求められている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 物流事業者