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2017年08月02日

【流 通】文化シヤッター “環境”と“防災”をテーマとした総合試験施設オープン


文化シヤッターは、基礎技術の研究から商品評価・検証を行う試験・検証施設として2008年に開設した「ライフインセンター」の敷地内に、新たに2階建ての建屋を増築し、業界初の耐震試験装置をはじめとする7種類の試験設備を導入して規模と機能を拡充した総合試験施設『ライフイン環境防災研究所』として2017年7月25日にオープンした。

文化シヤッタグループでは、2016年度よりスタートさせた新中期経営計画において、今後さらなる成長をめざす事業を注力事業と位置づけている。その中核をなすのが「環境」と「防災」をテーマとした事業であり、両テーマに則したものづくりを実現していくという構想から、施設名称についても「ライフインセンター」から『ライフイン環境防災研究所』に改称した。

『ライフイン環境防災研究所』は、栃木県小山市に所在する同社の基幹工場である小山工場の隣接地にあり、増築したWEST棟と既設のEAST棟は共に鉄骨2階建てで、建築延床面積は6,939平方m。

増築したWEST棟には、「環境」をテーマに、隣接する部屋からの音響透過損失の測定や遮音性能を確認できる「音響試験室」、断熱性能や結露防止性能の測定に加え、隣接する独立した部屋で商品が使用される環境での動作や開閉試験を行える「環境・断熱試験装置」。また、「防災」をテーマに、直接地震動を作用させる「耐震試験装置」、鉛直・水平荷重・載荷・衝撃・疲労などの強度を検証できる「構造試験場」、自動でゲリラ豪雨を想定した注水や排水ができる「止水試験場」の5種類の試験設備を導入している。また、既設のEAST棟には、「環境」をテーマに、試験装置の外部から侵入する電磁波を遮断し、正確に電磁波の計測ができる「電磁シールド室」と、「防災」をテーマに、強制振動を発生させ、振動負荷による評価試験を行う「振動試験機」の新たに2種類の試験設備を導入している。

なお、既設のEAST棟には、防火や耐風圧などの性能試験を行う「試験ゾーン」と、一般の生活者として商品の操作性や安全性などを実際に触れることができる「体感ゾーン」を設けて、既存商品の改良改善および新商品の開発に取り組んでいる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通