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2017年07月31日

【流 通】YGLとオイシックスドット大地 パレット単位での定温航空輸送サービスを本格展開


ヤマトグローバルロジスティクスジャパン(以下「YGL」)は、パレット単位で輸送する果物、野菜や日本酒などの温度管理が難しい生鮮品の品質や鮮度を保持したまま、コストを抑制する新たな航空輸送サービス、Yamato Natural Aircargo(YNA)の本格展開を開始した。それに先立ちファーストユーザーとして、オイシックスドット大地が運営する「Oisix香港」で同サービスを導入し、廃棄ロスや輸送コストの削減を実現する。

従来、パレット単位で温度管理が必要な生鮮品を海外に航空輸送する場合、冷蔵コンテナに入れて輸送する方法が一般的だった。しかし、冷蔵コンテナを利用する場合、高い輸送コストや、商品によっては低温の影響でダメージを受けてしまうため、品質管理が課題となっていた。また、空港では保冷施設で一時的に保管を行っているが、フライト中は常温状態となるため、一定の温度管理が出来ていなかった。一方、コストを抑えるために常温で輸送を行うと到着地などで適切な温度管理が出来ず廃棄ロスが増えるなど、同様に品質管理が課題となっていた。

YGLでは、日本の高品質で新鮮な生鮮品を世界にお届けしたいというニーズに対応するため、パレット単位での国際航空輸送する際の定温輸送の方法や、商品へのダメージ軽減策、コスト削減策についてオイシックスドット大地と協力し研究を続けてきた。

今回のサービスでは、顧客の倉庫から羽田クロノゲートに商品を搬入した後、羽田クロノゲート内の保冷エリアで特許を取得した温度を一定に保つ独自の資材と特殊梱包をパレット単位で行う。その後、通関処理を行い、航空会社に搬入を行う。特殊梱包により最終目的地まで温度管理を行った状態での輸送が可能になる。また、輸送は一般貨物扱いとなるため、保冷コンテナでの輸送時と比較してコスト削減にも繋がる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通