<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2017年06月30日

【知 識】大阪大学とダイキン工業 情報科学分野を中心とした包括連携


大阪大学とダイキン工業は情報科学分野を中心とした包括連携契約を締結する。

2017年7月からの10年間、ダイキン工業が大阪大学に総額約56億円を提供し、大阪大学の研究者とダイキン工業の技術者による共同研究を含めた4つの連携プログラムを新たに実施する。

社会を支える重要なインフラとなっている空調は、近年飛躍的に発展するAIやIoTとの融合により、暮らしや産業に新たな価値を創造できる領域として大きく期待されている。今回の連携は、大阪大学の先進的な情報科学分野の知見とダイキン工業が持つ空調技術や産業技術の幅広いノウハウを結びつけ、世の中に新たなイノベーションを生み出そうという試みで、具体的には、大阪大学先導的学際研究機構(※1)附属の「暮らしの空間デザインイノベーションセンター(i−CHiLD(※2))」内に、情報科学分野において初の研究ユニット「ダイキン情報科学研究ユニット(Di−CHiLD(※3))」を設置し、大阪大学の研究者とダイキン工業の技術者が、暮らしの空間や産業における「快適性・生産性・経済性・安全性・環境貢献」をテーマに研究成果の早期実用化を見据えた共同研究を行う。

さらに、国際的に活躍できるAI・IoTの若手研究者を養成するため、大阪大学の「高等共創研究院(※4)」や大阪大学大学院においても、空調制御やエネルギーマネジメントとAI・IoTに関連する研究を自由な発想で行う。これらの幅広い取り組みにより、新たな価値を社会に還元することを目指す。

※1 大阪大学先導的学際研究機構
学問分野の多様化が進み、社会との連携が求められている中、部局間の壁だけでなく、学内外の壁も取り払い、先導的学際研究をより一層推進し、新学術領域を創成する組織として、2017年1月に設置

※2 暮らしの空間デザインICTイノベーションセンター(i−CHiLD)
今回の包括連携を機に「大阪大学先導的学際研究機構」内に2017年7月に新たに開設する研究センター。企業と連携しながら、人々が暮らす空間における快適性、経済性及び安全性の向上につながる実証研究を行うとともに、社会人教育としてのAI人材養成プログラムを提供する

※3 ダイキン情報科学研究ユニット(Di−CHiLD)
大阪大学とダイキン工業による共同研究等を目的に「暮らしの空間デザインICTイノベーションセンター(i−CHiLD)」内に2017年7月に初めて開設される研究ユニット

※4 高等共創研究院
高度な研究マネジメント能力と高い倫理観を持ち、世界最高水準の学術研究を推進する国際的に卓越した若手研究者の育成を目指す組織として2016年12月に設置

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 知識