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2017年06月26日

【物 流】内航海運 内航主要オペレーター輸送動向調査(2017年4月分)


日本内航海運組合総連合会(以下、内航海運)は、毎月末に貨物船と油送船の主要元請オペレーター60社の輸送量を調査しており、2017年4月分の調査結果を発表した。詳細は次の通り。

同月における貨物船輸送量は、17,453千トンで、前年同月比108.0%、前月比が86.1%となった。
輸送品目別に見ると、前年同月比が増加したのは鉄鋼3,562千トン(117.4%)、原料4,282千トン(102.5%)、紙・パルプ217千トン(103.3%)、自動車4,157千トン(120.9%)、セメント2,171千トン(101.0%)の5項目。また、燃料1,067千トン(100.4%)は前年とほぼ変わらない結果となった。とりわけ増加した自動車の要因としては、前年の出荷が低水準(熊本地震、燃費問題)であったことや、新型車の販売が堅調であることが挙げられる。一方減少したのは雑貨1,997千トン(95.3%)で、前年の北海道を襲った台風10号の影響で、農産品の出荷低迷が継続していることが挙げられる。同年4月の油送船輸送量は、10,130千kl・千トンで、前年同月比が100.3%となった。

輸送品目別では、増加したのが黒油2,654千kl・千トン(101.2%)、ケミカル712千kl・千トン(107.7%)、高圧液化614千kl・千トン(117.6%)の3項目。特に増加した高圧液化は、前年低水準であったLPG(液化石油ガス)の輸送が同月は回復し、全体を押し上げたこと、また塩ビ管用の輸出向け塩ビモノマーの需要が盛況だったことが増加に起因した。一方減少したのが白油5,652千kl・千トン(98.1%)、高温液体90千kl・千トン(89.1%)、耐腐食407千kl・千トン(94.0%)の3項目。特に減少した高温液体は、アスファルトの値上げ前駆け込み需要がなくなったこと、年度末の工事需要が落ち着いたことにより減少した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 物流事業者