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2017年06月26日

【流 通】大東建託 「ケアパートナー大泉」で人型ロボット「Pepper」を試験導入


大東建託の100%出資子会社であるケアパートナーは、業務の効率化によるスタッフへの負荷軽減とサービス向上を目指して、東京都練馬区の「ケアパートナー大泉」にて、2017年6月26日より、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper(ペッパー)」の試験導入を開始する。主に4種の実地試験を通して動作の正確性・確実性を高め、3年以内に全国28都道府県77ヶ所のデイサービス施設での展開を目指す。

ケアパートナーのデイサービス施設では、介護記録をはじめ、測定した血圧や体温などのデータをすべてPCで管理している。しかし、施設の部屋で測定をした後、別室に移動してパソコンに入力・チェック等を行う現在の方式では、どうしても時間と手間がかかっていた。それをデジタル計測機器を用いてPepperと連動させることで、測定した値はそのままデータ化され、PC作業などの間接業務を自動化することで、介護スタッフの負担軽減を図る。

データ処理を含め、以下4つの業務をペッパーが自動化する。ここで生まれた時間的余裕によって、介護スタッフは、より顧客に寄り添ったサービスが可能となり、一層のサービス向上につなげられるものと考えている。デイサービス施設でのPepperの活用シーンとしては、以下の4種を想定している。いずれもPepperが個人の顔を識別し個別に対応。従来のPepperの顔認証は家庭での利用事例が多く、10人程度が一般的な実用範囲だった。しかし、今回のケアパートナーでの導入にあたり、1,000人まで認証可能な顔認証システムを搭載している。

(1)お出迎え
「○○さん、こんにちは」と挨拶しお出迎えする。昼食メニューが選択されると情報はすぐに調理スタッフへ送信され、メニューや数、食事制限情報等を確認することができる。

(2)お見送り
「○○さん、さようなら」と挨拶しお見送りをする。利用者の発話内容を自然言語解析し、自然なコミュニケーションを行う。利用者の声は記録サーバに蓄積される。

(3)健康チェック
 計器と連動させ、血圧・体温・体重測定の補助を行う。測定したデータは表情レベルを付加して自動印字され、併行して記録サーバに記録される。(最終的に、スタッフが確認)

(4)雑談
 利用者と自然な会話を行う。利用者の声は記録サーバに蓄積され、利用者の満足度向上・業務の改善に役立てる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通