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2017年06月21日

【環 境】DNPと郵船ロジスティクス 輸送サービスで協業


大日本印刷(以下:DNP)と郵船ロジスティクスは、温度管理が必要な貨物における定温での国際輸送を可能とするDNP多機能断熱ボックスに関する共同研究を重ね、あらゆる輸送形態に活用できるサービスを構築した。

温度管理が必要な貨物を国際一貫輸送する際、それぞれの輸送日数に応じた保冷梱包や冷蔵・冷凍専用のトラック・コンテナの手配が必要になる。この場合、到着地で梱包資材の開梱作業および資材の廃棄処理が必要になることや、冷蔵・冷凍専用のトラック・コンテナの利用により、輸送費用が高額になることなどが課題となっていた。このような課題の解決に向け、同社は真空断熱パネル(※)の特性に着目し、定温輸送に適したDNP多機能断熱ボックスの開発を進めてきた。2015年からは、国際物流に強みを持つ郵船ロジスティクスと共同で、顧客の要望を反映した製品の開発に取り組んできた。

DNP多機能断熱ボックスは、特殊技術を用いた真空断熱パネルを使用することにより、電源を用いることなく、優れた断熱性や気密性を確保しているため、さまざまな輸送用途にも適した設計となっている。また、内部温度を測定する温度計を標準装備しているため温度管理も可能で、特に定温輸送に適している。

ボックス内に保冷材を入れることで、商品や輸送時間に適した冷蔵定温輸送も可能になる。輸送環境温度や輸送時間において商品が入るボックス内の温度変化のシミュレーションが可能で、保冷材の使用量を最適化(削減)する。

※真空断熱パネル
グラスウールやウレタン等の断熱材を高いバリア性を持つフィルムで包装し真空状態で封止したパネル。通常の断熱材に比べて20分の1の薄さで同等の断熱が可能

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 企業の取り組み 【機関別】