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2017年06月05日

【アジア】神戸製鋼 Novelisと韓国でアルミ合弁会社を設立

神戸製鋼所は、Novelisの100%子会社であるNovelis Koreaと、アルミ板圧延品を製造する合弁会社を設立することに合意した。

今後、Novelis Koreaが、韓国ウルサン市に保有するウルサン工場を現物出資し、新会社を設立したのち、神戸製鋼所が新会社の株式50%を315百万ドル(約350億円)でNovelis Koreaより取得することで、合弁事業化する。新会社は生産機能のみを有し、販売は各親会社が独立して行う。神戸製鋼所は、新会社で製造した母材(冷間圧延品)を、日本の真岡製造所と中国現地法人へ供給する予定にしている。

世界的な環境規制の強化を背景に各自動車メーカーが車体軽量化の動きを加速させており、自動車用アルミパネル材(以下、アルミパネル材)は、今後大きな需要の拡大が見込まれる。神戸製鋼所は、中国におけるアルミパネル材の需要拡大を見据え、2016年1月に中国でアルミパネル材専用の製造拠点を稼働させた。また、国内においても、アルミパネル材の需要拡大に加え、缶材等のコア事業についても堅調な需要が見込まれている。今後アジアで大きく伸長するアルミ材需要に対応する為、当社はこれまで安定的な母材供給能力の確保について検討を進めてきた。

一方、グローバルに展開する世界最大手のアルミ板圧延企業であるNovelisは、今回の合弁事業の対象となるウルサン工場は、Novelisのアジアにおける主要生産拠点のひとつだが、稼動率向上や固定費圧縮等によるコスト競争力強化を課題としていた。アジアでの安定的な供給能力確保を課題としていた神戸製鋼所と、ウルサン工場の効率的運営による競争力強化を検討していたNovelisのニーズが合致したことから、合弁契約締結に至った。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア