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2017年05月19日

【物 流】トラック運送業界の景況感(平成29(2017)年1月〜3月 速報)


全日本トラック協会(以下、全ト協)はトラック運送業界の景況感(平成29(2017)年1月〜3月)を発表した。

同期は、一般貨物において輸送数量や実車率は横ばいで推移する中、軽油価格が1月以降上昇したこと、人手不足による運転者等の人件費の漸増等により、営業利益は悪化の傾向を見せている。また、翌期(同年4月〜6月)は国内の貨物量減少の懸念、燃料コストや人件費等の高騰に対する先行きの不透明感から判断指標が▲25.4(今期 15.3)となり、10.1ポイント悪化の見通しとなっている。

トラック運送業界全体の景況感を見ると、判断指標は▲15.3 であり前期(10月〜12月)の▲12.8より2.5ポイント悪化した。

輸送数量では、一般貨物の判断指標が▲7.9(前期 ▲7.3)となり、0.6ポイント悪化した。特別積合せ貨物(以下、特積貨物)では、宅配貨物が23.3(前期 16.2)となり、7.1ポイント改善、宅配以外の特積貨物は5.2(前期 ▲9.4)となり、14.6ポイント改善した。

営業収入では、一般貨物の判断指標が▲7.4(前年 ▲7.0)となり、0.4ポイント悪化した。
特積貨物では、宅配貨物が10.0(前期 13.5)となり、3.5ポイント悪化、宅配以外の特積貨物は5.2(前期 ▲17.0)となり、22.2ポイント改善した。

営業利益では、一般貨物の判断指標が▲20.1(前期 ▲9.5)となり、10.6ポイント悪化した。特積貨物では、宅配貨物が▲23.3(前年 2.7)となり、26.0ポイント悪化、宅配以外の特積貨物は▲5.2(前期 1.9)となり、7.1ポイント悪化した。

運賃料金水準では、一般貨物の判断指標が2.3(前期 ▲2.7)となり、5.0ポイント改善した。特積貨物では宅配貨物が16.7(前期 ▲8.1)となり、24.8ポイント改善、宅配以外の特積貨物が12.1(前期 7.5)となり、4.6ポイント改善した。

実働率は▲4.6(前期 ▲3.7)となり、0.9ポイント悪化、実車率は▲3.4(前期 ▲3.3)となり、0.1ポイント悪化、雇用状況は88.8(前期 77.3)となり、11.5ポイント上昇、採用状況は
▲3.8(前期 ▲6.6)となり、2.8ポイント上昇した。所定外労働時間は▲4.0(前期 2.4)となり、1.6ポイント減少、経常損益は▲14.3(前期 ▲1.8)となり、12.5ポイント悪化した。

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投稿者:gotsuat 09:50| 物流事業者