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2017年05月19日

【知 識】富士通 アイルランド・UBiqube社とのパートナーシップ締結


富士通は、大規模なネットワークを運用管理する通信事業者、企業、自治体などに向けて提供している、プロダクトからサービスまでをつなげる統合運用管理ソリューションを強化するため、オーケストレーション(※)ソフトウェア製品の開発会社であるUBiqube,plcとの業務、資本提携について合意した。


UBiqube社のソフトウェアは、ネットワークのデータや状態の高度な見える化、サービス運用管理の自動化を迅速に実現するための柔軟なAPIを豊富に有している。この提携により、富士通の仮想化運用管理ソリューション「FUJITSU Network Virtuoraシリーズ(以下、Virtuora)」のフレームワークとしてUBiqube社のソフトウェアを活用し、プロダクトからサービスまでをつなげる統合運用管理ソリューションの迅速な提供を実現する。これにより、顧客の戦略的なサービス提供と導入運用コストの削減に貢献する。

新しいネットワーク仮想化技術Software-Defined Networking and Network Function Virtualisation(SDN/NFV)の導入や、クラウド、マネージドセキュリティ、IoTなど新たなサービスが展開されていく中で、ネットワークの運用は複雑さを増している。顧客は、マルチベンダー環境において、多数の物理装置、あるいは仮想化した資源を管理しなければならないという課題に直面してる。今後はIoTサービスの進化により、ネットワークインフラ全体で適切に脅威を防止するなど、ネットワークの運用はさらに複雑になる。日々変化するネットワークを最適に制御するためには、データセンターから、WAN、デバイスに至るまでを統合的に運用し、それらを迅速かつ自動的に制御する必要がある。

富士通は、VirtuoraシリーズのコンセプトのもとでSDN/NFVを中心としたソフトウェア製品・ソリューションを提供し、ネットワークとサービスの見える化・自動化に取り組んでいる。UBiqube社のソフトウェアをVirtuoraに組み込むことで、多様なアプリケーションを迅速かつ柔軟に開発するためのフレームワークを強化する。このフレームワークを活用してセキュリティ運用や仮想化運用などの各種アプリケーションを開発することで、マルチベンダー環境下のネットワーク・セキュリティインフラにおけるサービス展開の自動化など、ニーズに合わせた新たなソリューションの強化と迅速な提供を実現し、顧客に新たな価値を提供する。

※ オーケストレーション
ネットワーク、サーバ、アプリケーションを統合的に管理し、運用の自動化をすること

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 知識