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2017年04月27日

【アジア】昭和電工 タイ大手飲料メーカーとアルミ缶製造・販売の合弁会社設立

昭和電工と同社連結子会社の昭和アルミニウム缶は、タイの大手飲料メーカー Carabao Group Public Company Ltd.(以下、カラバオ社)との間で、アルミ缶の製造・販売を行う合弁会社を設立する。

カラバオ社はタイのエナジードリンク市場で第 2 位のシェアを持つ飲料メーカーで、英国プレミアリーグのチェルシーフットボールクラブとパートナーシップ契約を結ぶなど、ブランド戦略による海外展開を進め、東南アジア諸国や英国を中心に販売を伸ばしている。カラバオ社は輸出用製品にアルミ缶を用いており、海外事業の拡大にあたって、充填能力の増強とともに、高品質なアルミ缶の安定供給体制の構築をめざしている。

昭和アルミニウム缶は、ベトナム北部(ハノイ市近郊)のアルミニウム製缶メーカー ハナキャン・ジョイント・ストック・カンパニー(以下、ハナキャン社)を 2014年5月に子会社化し、2017年2月には中部(ダナン市近郊)での第 2 工場建設を決定した。昭和アルミニウム缶の生産技術力と品質管理体制を導入したハナキャン社の製品は、顧客から高い評価を受け、同国での販売を順調に拡大している。

昭和電工は、アルミ缶事業の成長戦略としてアジアを中心とした海外事業の拡大を志向しており、ベトナムに続く新興国市場への参入を検討してきた。カラバオ社はカンボジアなど、今後人口増加や所得水準の向上が見込まれる市場で過半を超える市場シェアを有し、今後も事業成長が見込めることから、今回、合弁会社の設立に至った。新会社では年産能力 10 億缶の缶体の生産設備を1ライン設置し、隣接するカラバオ社の充填工場に製品を供給する。なお、缶蓋はハナキャン社が優先納入権を有する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア