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2017年04月27日

【環 境】日立造船 ベトナム初の廃棄物焼却発電プラントの実証運転開始


日立造船は、NEDOのプロジェクトでベトナム初の廃棄物焼却発電プラントの建設、試運転を完了し、平成29(2017)年4月1日から実証運転を開始した。今後6ヵ月間の実証運転を通じて、様々な種類の産業廃棄物に適した処理方法を検証し、プラントの実用性と省エネルギー技術の有効性を実証する。

ハノイ市では生活ごみや産業廃棄物が合計で一日当たり約7,000トン発生し、そのうち同市のナムソン処理場の敷地内で廃棄物処理事業を手掛けるHANOI URBAN ENVIRONMENT(URENCO)が5,000トン以上を埋め立て処分しており、埋立地の逼迫や環境衛生面の問題が懸念されている。NEDOは、ベトナムにおける産業廃棄物焼却発電の事業性評価や普及可能性、システム全体の基本設計や廃棄物の性状調査などに関するFS調査を実施後、平成24(2012)年にベトナム資源環境省(MONRE)、ハノイ市人民委員会(HPC)との間で締結したMOU(基本協定書)に基づき、廃棄物処理技術に関して信頼のある日立造船に産業廃棄物焼却発電技術実証事業を委託した。

日立造船とURENCOは共同で、同国初の廃棄物焼却発電プラントの建設、試運転を平成29(2017)年3月31日に完了し、4月1日から実証運転を開始した。平成29(2017)年9月末までの6ヵ月間の実証運転を通じて、様々な種類の産業廃棄物に適した処理方法を検証し、プラントの実用性および省エネルギー技術としての有効性を実証を行う。具体的には、1日あたり75トンを衛生的に安全に焼却処分することで約10%まで減少させ、排熱回収により1930 kW規模の発電を行う。

NEDOと日立造船はこの実証運転を通して、プラントの実用性および省エネルギー技術の有効性を示すことにより、今後は、ベトナム国内だけではなく、アジアにおける普及を目指している。

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投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み 【機関別】