<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2017年04月17日

【物 流】内航主要オペレータ輸送動向調査(17年2月分)


日本内航海運組合総連合は、平成29(2017)年2月分の内航海運における輸送動向の調査結果を発表した。概要は以下の通り。この調査は毎月末に貨物・油送船の主要元請オペレータ60社の輸送量(内航輸送量全体の80%以上を占める)調査を実施されている。

●貨物船
輸送量は17,770千トンで、前年同月比102%、全月比104%であった。
輸送主要品目別の輸送量で前年同月比がプラスとなったのは、鉄鋼(前年同月比:102%)、自動車(同113%)、セメント(同101%)で、とりわけ増加が大きかった自動車は、決算期に向けて登録車の販売が好調となっていることが要因として挙げられる。
一方、マイナスとなったのは、原料(同98%)、燃料(同98%)、紙・パルプ(同91%)、雑貨(同94%)である。紙・パルプのマイナス要因は、需要の低迷によるメーカーの在庫調整が挙げられ、雑貨では、前年北海道を襲った台風10号の影響が出始めたため、馬鈴薯や甜菜の出荷量が前年に及ばなかったことが挙げられる。

●油送船
輸送量は10,440千kl・千トンで前年同月比 93%と減少している。
輸送主要品目別の輸送量で、ケミカル(前年同月比103%)、高圧液化(同101%)が前年同月比でプラスとなった。
一方で黒油(同80%)、白油(ガソリン・灯油・軽油:同97%)、高温液体(同97%)、耐腐食(同93%)でマイナスとなった。黒油(80%)のマイナス要因には、冬季の需要期に当たるが電力需要が大きく減少したこと、さらに荒天の影響を受けて不荷役、避難等があり船の稼働率が低下したことが挙げられる。
また、耐腐食(93%)のマイナス要因には、その他の腐食性液体は増加した一方、苛性ソーダの減少が全体の割合を下げたことが挙げられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 物流事業者