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2017年04月17日

【流 通】地盤ネット総合研究所 「微動探査」による地盤調査を提供


地盤ネットホールディングス子会社、地盤ネット総合研究所(以下 地盤総研)は、防災科学技術研究所および白山工業との間で進めてきた産学共同研究をもとに、地震による地盤の揺れやすさや固有周期等を評価できる「微動探査」による地盤調査を2017年4月下旬より提供を開始する。

微動探査とは、常に体感できないほど僅かに振動している、地盤の動き(微動)を観測する地盤調査手法で、微動の地盤中の伝わり具合を観測することで、地盤の硬さや地下構造、地震による地盤の揺れやすさなどを調べることができる。地盤については、場所によって地震があった際の揺れの伝わり方が異なることや、揺れが増幅されることが知られている。過去の大地震でも、地盤の揺れやすさの違いによって、建物の被害状況が大きく異なる現象が知られている。

微動探査サービスでは、地表から30mまでの平均S波速度(地震による地盤の揺れやすさの実測値)、表層地盤増幅率(どのくらい地震の揺れが増幅されるか)、地盤の固有周期(どのような建物が揺れやすいか)、S波速度による地下構造(オプション)所見を提供する予定にしている。特に、宅地で行われる地盤調査では測定できない、地震が起きた際の地盤の揺れやすさなどの評価が、宅地ごとに可能になる。

地盤総研では、微動探査の住宅地盤調査への普及を目的とした現地テストにより、スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)機が稼働している同一敷地内において、測定結果への影響の有無について検証を行うとともに、測定方法およびレポート書式について検討を重ねてきた。また、産学共同研究に基づいた現地テストを行うとともに、試験的な運用やマーケティングを進めてきた。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通