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2017年04月06日

【知 識】フジテレビと日本マイクロソフト 新しい視聴者体験を提供するクラウド/AI 技術で連携


フジテレビと日本マイクロソフトは、新しい視聴者体験を提供する クラウド/AI 技術で連携する。
連携の第一弾として、「DREAM FACTORY (以下「ドリファク」)」の基盤として日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム Microsoft Azure を採用し、その動画配信機能と AI 機能を活用した新しい視聴者体験サービスを展開する。

ここ数年、多くの動画配信プラットフォームが乱立している。コンテンツ争奪戦が激化し、その生き残りをかけ各メディアにはオリジナルコンテンツの制作が求められている。フジテレビはあらゆるジャンルの才能を発掘するために「DREAM FACTORY (ドリファク) 」という再生数ランキング形式の動画投稿サイトを2017年1月16日に立ち上げた。

日本マイクロソフトでは、企業ミッションとして「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」を掲げており、この企業ミッションに基づき、最新のクラウド、AIなどのテクノロジを活用し、顧客のデジタルトランスフォーメーションの推進を支援している。今回、フジテレビの展開するドリファクの方向性に賛同し、クラウド/AIの観点で連携することで、日本のアーティストやクリエイターが「より多くのことを達成する」ことを応援する。

フジテレビは、24 時間総合編成のインターネット有料チャンネル「フジテレビONE/TWO/NEXTsmart」での配信基盤としての実績と今後のグローバル展開を踏まえ、日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム Microsoft Azure の動画配信サービス Media Services をドリファクの配信基盤として採用している。フジテレビが掲げるドリファクでの最終的な目標は、ここから育った「才能」を世界に羽ばたかせることで、その第1歩として新しい視聴者体験を提供するため、Microsoft Azureの Cognitive Services と Media Analyticsをドリファクに実装し、自動字幕生成機能を2017年7月1日より英語・中国語・スペイン語・フランス語から、順次提供を開始する。この機能によって、動画の音声が自動でテキスト化されるだけでなく、最大9か国語(※)に自動翻訳されていくことを目指す。クリエイターは言葉の壁を飛び越え、海外進出することができるようになる。アーティストやクリエイターは「DREAM FACTORY」に自分たちだけのコミュニティ=チャンネルを持ち、そのチャンネルから自身の動画を通じて世界にメッセージを発信することが可能になる。

日本マイクロソフトはフジテレビの最終目標及び新しい視聴者体験を支援するため、ドリファクからコンテンツ提供を受け、Microsoft Azure のAI 機能の日本語の認識率をより向上させるための取り組みを行う。AI の認識率の向上には、より多くの実データからの学習が効果的と考えており、日本語の認識率をより向上させるためには、日本語のコンテンツを多く保有しているフジテレビからのコンテンツ提供は非常に有用であるとしている。

※自動字幕生成が提供される言語は、英語、中国語(標準字、簡体字)、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、アラビア語(エジプト語)、日本語の9か国語。対応言語は随時拡充を予定している

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 知識