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2017年02月13日

【物 流】内航海運主要オペレーター輸送動向調査 平成28年12月分


平成29(2017)年2月8日、日本内航海運組合総連合会は平成28(2016)年12月度の輸送実績を発表した。

これによると、貨物船の輸送量は18,141千トンとし、対前年同月の18,203トンを横ばいとした。また、前月比でみると18,044千トンを上回り1%増とした。

主要品目別では、原料(石灰石、スラグ等)が4,850千トン(対前年同月比3%減)、セメントが2,597千トン(同比4%減)と前年を下回ったが、その他品目においては対前年同月比を上回った。中でも雑貨(一般雑貨・コンテナ等)は2,150千トン(同比5%増)とした。これは熊本地震の影響による飲料メーカーが、生産地を関東工場に切り替え沖縄への送り込み行った影響とみられる。また自動車では、メーカーの新型車投入により3,687千トン(同比2%増)とし好調に推移した。

油送船の輸送量では11,320千k?・千トン(同比5%減)となった。また、前月比では11,043千k?・千トンを上回り3%増とした。

主要品目別でみると、黒油は電力需要のスポットオーダーがあったが、前年よりも荒天の影響などもあり2,895 k?・千トン(同比10%減)とした。白油(ガソリン・灯油・軽油)では寒波による影響で灯油需要が伸びたが、前年よりも時化による輸送障害が発生し、供給が追いつかず6,436 k?・千トン(同比6%減)となった。また、高温液体では、アスファルトの値上げによる駆け込み需要があったが、126千k?・千トン(同比5%減)と低調に推移した。

その他品目に関しては、ケミカルが荒天の影響も受けながらも、製油所転送等の輸送増加により735千k?・千トン(同比7%増)、高圧液化は(LPG、塩ビモノマ―等)エチレンの生産量の減少もありながらもLPGの需要増加により658千k?・千トン(同比2%増)なった。また、耐腐食(硫酸、苛性ソーダ等)では471千k?・千トン(同比2%増)と好調に推移した。

※調査対象;内航海運の貨物船・油送船の主要元請オペレータ60社を対象(全輸送量の80%)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者