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2017年01月30日

【流 通】DNP アプリの不正改ざん防止ソフトウエア「CrackProof」が自動車業界で初採用


大日本印刷(以下:DNP)が提供している、アプリケーション(アプリ)などの不正な解析や改ざんを防止するクラッキング対策ソフトウエア「CrackProof(クラックプルーフ)」が今回自動車業界で初めて採用された。

「CrackProof」は、DNPの100%子会社、DNPハイパーテックが開発したクラッキング対策ソフトウエアで、今回、自動車用の各種アプリの改ざん防止を目的として採用された。

近年、自動車メーカーは、遠隔でのドアの開閉やエアコンの電源操作などに加え、自動運転や運転補助に向けた高度なナビゲーション機能の開発など、車載システムのデジタル化やIoT(モノのインターネット)化を進めている。すでに自動車のリモートコントロール機能を持ったスマートフォン用アプリや、インターネットに接続可能な車載情報端末向けアプリなどが登場しているほか、2020年までに約2億5,000万台の自動車に通信機能が搭載される予測もあり(ガートナー社予測)、今後の増加が見込まれている。

一方、自動車がインターネットにつながることによって、悪意を持った第三者によるアプリを介した車載システムへの侵入や改ざんなど、不正な遠隔操作が行われるリスクが高まっており、自動車向けアプリに対する速やかなサイバー攻撃対策は不可欠となっている。

DNPは創業以来、企業や生活者の情報を厳重に管理して適正に扱うなかで、情報セキュリティ関連の技術・ノウハウを蓄積してきた。1980年代にはICカードの開発に着手し、ソフトウエアの開発やICカードの製造・発行を推進し、国内トップシェアを獲得している。また、DNP柏データセンターおよび全国5ヶ所のBPOセンターを運営するなど、情報セキュリティを事業のひとつの柱にしている。

DNPはこれまで、アプリの改ざんを防止するソフトウエア「CrackProof」をゲーム業界、金融業界や家電業界に多数提供してきたが、2016年には自動車業界に向けての販売を開始し、初めて採用された。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通