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2016年12月27日

【知 識】三菱総合研究所とMoff ウェアラブルIoTを活用したウェルネス新サービスを共同開発


三菱総合研究所(以下「MRI」)は、Moffと、ウェアラブルIoTを活用したウェルネス新サービスの事業展開を目的とする業務・資本提携を締結した。

加齢や疾病により低下した身体機能の回復や機能低下の積極的な予防を通じて、より質の高い自立した生活を享受できるウェルネス社会(※1)の実現は、わが国にとって喫緊の社会課題といえる。

MRIは、この課題解決に向けて健康増進サービスの推進や自立的な介護予防支援を目指すなかで、健康増進や予防の効果を定量的に「見える化」することの重要性に注目してきた。なかでも既存の活動量計などでは把握できないより複雑な身体機能を、いつでもどこでも手軽に計測できるウェアラブルIoT(※2)は、ウェルネス社会実現への鍵になると認識している。

Moffは、自社開発のウェアラブル・センサー「Moff Band」や、音声や動画を身体動作と連動させることで運動を楽しいゲーム体験に変えるアクティブ・ゲーミフィケーション、複雑な身体機能の認識アルゴリズムの開発基盤などを統合し、一貫したサービスとして提供できる。

MRIとMoffは、MoffのウェアラブルIoTを活用し、ウェルネス分野における新サービスを共同で開発・展開することで合意した。具体的には、運動時に体に装着したMoff Bandからリアルタイムに身体機能データを取得することにより、利用者本人が運動の結果を正しく確認し、身体機能の回復および介護予防の効果を高めることが期待できる。

両社は、この協業関係をより強固なものにするために、MRIからMoffへの出資についても合意した。これにより、同サービス開発を加速させ、2017年4月には第1弾のサービス提供を目指します。また、長期的には、本サービスを通じて蓄積した身体機能データに基づく新たなサービス開発や、分析基盤の構築にも取り組む予定にしている。

今回の業務・資本提携は、MRIが”未来共創イノベーションネットワーク”の構想に取り組むなかで実現した。豊かで持続可能な地球社会に向けて、革新的技術とイノベーションを活用することで山積する社会課題の解決策を共創することを目指すもので、2017年1月の発足を予定している。MoffとMRIは、未来共創イノベーションネットワークとも連携しながら、さらなるウェアラブルIoTの可能性を切り拓いていく。

※1 公衆衛生医師であったハルバート・ダン博士が、1961年に従来の「Health」にかえて提唱した新しい健康の概念を表す言葉。WHO(世界保健機関)憲章前文における健康の定義「健康とは、身体的、精神的、及び社会的に完全に良好な状態(Well−being)であって、単に病気でないだけでない」という文の「完全に良好な状態」をさらに一歩進め、輝くように生き生きしている状態をWellnessと定義した

※2 利用者の体に装着したウェアラブル・センサーをインターネットに接続した新たなIoT(Internet of Things)技術

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識