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2016年12月27日

【環 境】三菱日立パワーシステムズ 新タイプガスタービンを投入 CO2削減


三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、最新鋭ガスタービンであるJ形の新機種として空気冷却方式の「JAC(J-series Air-Cooled)」形ガスタービンを市場投入した。ガスタービンの新しい業界標準をもたらす高い効率と信頼性を発揮するとともに、コストを抑えた発電を実現する。

JAC形ガスタービンは、コンバインドサイクル運転により出力54万キロワット級(60ヘルツ用のM501JAC)、または同72万キロワット級(50ヘルツ用のM701JAC)の発電を行うことができ、発電効率は63パーセント以上に達する。J形の燃焼器を蒸気冷却から空気冷却に変換するため、燃焼器を改造したほか、タービン動静翼の冷却構造を最適化し、より高い燃焼温度に耐えられるようにした。旧式の石炭火力発電設備を、世界で最も効率的で信頼性の高いガスタービンであるJAC形に置き換えることで、CO2排出量を70パーセント近く削減することができ、このJAC形の技術はすでに世界の市場で受け入れられつつある。

MHPSはすでに45基のJ形ガスタービンを受注し、うち21基が稼働しており、これまでにない99.3パーセントの高い信頼性を確保して33.5万時間以上の商業運転を達成している。同社の高砂工場では、実証設備複合サイクル発電所(通称T地点)でJAC形ガスタービンの運転試験と負荷試験を行い、その後数千時間の商業運転により信頼性を確認した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み 【機関別】