<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2016年12月22日

【物 流】JILS 2016年度 物流コスト調査報告書【速報版】を公表


日本ロジスティクスシステム協会(以下、JILS)は、平成28(2016)年8月〜11月にかけて実施したアンケート調査の集計結果を同年12月19日に公表した。

主な調査内容は、荷主企業(子会社を含む)を対象としたアンケートをベースとし、回答企業の売上高物流コスト比率の平均値を整理した。物流コスト調査の目的は、経済産業省の「物流コスト算定活用マニュアル」に準拠して物流コストの実態把握と文献調査・国際比較等により日本の物流コストに関する総合的な基礎データを蓄積することである。

また、当年度調査では「物流業界の人手不足に関連した値上げの要請について」という設問を追加し、平成27(2015)年度に何かしらの値上げ要請を受けた企業は6割に上っている。そのうち約半数が輸送費を中心とした値上げ要請に応じたとの回答を得た。下記は売上高物流コストの推移の概要となっている。

<売上高物流コストの推移(全業種)>
平成27(2015)年度:4.63%
平成28(2016)年度:4.97%(0.34ポイント増)
前年度からの上昇幅は過去20年間で最大となっており、平成28(2016)年3月期における人手不足を受けた輸送費等の上昇が反映されていると考えられる。

<売上高物流コストの推移(業種大分類別)>
製造業:4.95%、非製造業:5.04%、卸売業:5.48%、小売業:4.85%、その他:2.37%

<連続回答企業の売上高物流コスト比率の推移>
全体
 平成27(2015)年度:4.66%
 平成28(2016)年度:4.82%(0.16ポイント上昇)
製造業
 平成27(2015)年度:4.58%
 平成28(2016)年度:4.80%(0.23ポイント上昇)
卸売業
 平成27(2015)年度:5.13%
 平成28(2016)年度:5.12%(0.01ポイント低下)
小売業
 平成27(2015)年度:4.71%
 平成28(2016)年度:5.04%(0.33ポイント上昇)
その他
 平成27(2015)年度:4.00%
 平成28(2016)年度:2.37%(1.63ポイント低下)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者