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2016年12月22日

【流 通】ドライバーの眠気を早期検知し改善する「ドライバーモニタリングシステム」を開発


パイオニアは、自動運転社会において“なくてはならない会社”を目指しており、自動運転・高度運転支援に不可欠なキーテクノロジーとして、ドライバーの眠気を心拍の変化から検知し、その覚醒レベルを振動で改善する「ドライバーモニタリングシステム」の開発を進めている。

近年、ドライバーの漫然運転に起因する自動車事故が増えており、その中でも居眠りなどに起因する事故においては危険を回避することなく衝突するため、死亡・重症率が高いと言われている(※)。そのような事故を減らすために、ドライバーの状態変化を検知して改善する機能やシステムへのニーズが高まっている。また、将来の自動運転においても、自動運転と手動運転が併存するレベル3の自動運転では、手動運転へ切り替える際にドライバーが運転可能な状態か否かを事前に判断する必要があるため、ドライバーの状態検知機能やシステムが必要と言われている。

パイオニアが開発している「ドライバーモニタリングシステム」は、心拍計測および独自の解析アルゴリズムを用いた“眠気予兆検知技術”と、振動による効果的な“覚醒レベル改善技術”を連携させることで、ドライバーの覚醒レベルの低下を未然に防止することができる。ドライバーの居眠り運転の防止や、自動運転車(レベル3)における自動運転から手動運転へのスムーズな切り替えなどへの活用を想定している。なお、同システムは、過度な睡眠不足や疲労、疾病による眠気を覚醒させるものではない。

パイオニアは今後、シミュレーターおよび実走行によるサンプルデータの収集と分析を積み重ねていくことで、同システムの眠気検知精度および覚醒レベル改善効果の向上を図り、2020年以降の市場導入を目指す。

※ 交通事故総合分析センター(2009〜2013年データ)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通